加藤浩次、念願の映画監督デビューへ「東海市のみなさんが納得できるような作品を作りたい」と笑顔

愛知県東海市で撮影する短編オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season7』
監督のひとり加藤浩次さんが、花田勝重東海市長を表敬訪問

この夏、東海市(愛知県)で撮影が行われる短編オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season7』の一篇で、映画監督デビューを果たす加藤浩次さんが、8月2日花田勝重東海市長を表敬訪問。東海市の魅力的なエリアや名物などを聞き、親睦を深めました。

「エキストラとかで協力できれば…オファーお待ちしてます(笑)」という花田市長に「ぜひぜひ」と加藤監督。開催中のパリ五輪の話題でも盛り上がりました。

 

本作は、2025年5月公開予定の短編オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season7』に収録されるショートフィルムの一篇。『MIRRORLIAR FILMS』には、これまで齊藤工、柴咲コウ、ムロツヨシといった俳優陣から、藤井道人監督、松居大悟監督ら新進気鋭の監督、漫画家の大橋裕之氏、ミュージシャンまで、多彩なクリエイターが参加し、表現の幅を広げています。

今回のSeason7では、既に加藤浩次さん、加藤シゲアキさんが監督することが発表されており、加藤浩次さんは初監督、加藤シゲアキさんはショートフィルム『渋谷と1と0と』(2022)に続く2本目の監督作に。2作品は、2025年5月1日に愛知県東海市に開館する建築家・隈研吾氏設計の新施設「東海市創造の杜交流館」こけら落としでの上映が決まっています。

加藤浩次監督作の詳細などは明かされていませんが、自身で脚本も担当。加藤さんによると「映画は、被害者/加害者という視点に着目したワンシチュエーションのコメディ」とのことで「自身が日頃感じている“加害者も被害者も実は表裏一体”という人間の側面にフューチャーした内容。面白さの裏に、少し哲学的な思想も感じられる要素もちりばめられた作品になるのでは」と語り、関係者らの期待も膨らんでいる様子。

撮影地には「映像を観たときに東海市の皆さんが一目でわかるような地元らしさがわかる場所も視野に」と、現在ロケハンを行っているそうです。

これを受け、花田市長も「観た方が東海市を感じてもらえる、自慢に思ってもらえるような映画に」と賛同。伊勢湾岸自動車道が見渡せる工場夜景が美しい工場群など、東海市ならではの魅力的なエリアも紹介し、今後の制作に向けてエールを送りました。

「工場夜景が美しいんですよ」という花田市長の言葉に「ドローン飛ばしてもいいですか?」とさっそくアイデアが浮かんだ様子の加藤浩次監督

 

既にプロデューサーとともに撮影地について事前にリサーチを重ねるなど、東海市への熱い思いを馳せ本日を迎えた加藤さん。大の映画ファンでもあり念願の初監督において「東海市のみなさんが納得できるような作品をつくりたい!」と熱く意気込みを語りました。

撮影は、東海市内で8月下旬よりスタートします。

取材・文 にしおあおい (シネマピープルプレス編集部

MIRRORLIAR FILMSとは(https://films.mirrorliar.com/)役者を目指すすべての人に学びとチャンスを提供するため、伊藤主税(and pictures)、阿部進之介、山田孝之、関根佑介(Fogg)、松田⼀輝(KOUEN)らが、2017年に発足した情報プラットフォーム“mirroRliar(ミラーライアー)“から発足した短編映画プロジェクト。「だれでも映画が撮れる時代」をテーマに、自由で新しい映画製作の実現を目指して、年齢や性別、職業やジャンルに関係なく、若手とベテラン、メジャーとインディーズが融合して切磋琢磨しながら映画を作り上げていく。第⼀弾となる<Season1〜Season4>の上映を終え、今期は第二弾<Season5〜Season8>の施策となる。


「東海市創造の杜交流館」は、「歴史」、「映像(映画)」、「交流」をキーワードに、環境にも配慮された新しい施設。建築家・隈研吾さんの設計により、2つの棟からなる木材を使用した高いデザイン性もさることながら、映画が上映できる映像ホールや、美術展示のみならず、インスタレーションも可能な多目的ギャラリー、映像制作ができる編集室や収録撮影スタジオといった全国でも珍しい機能を持った施設。カフェや会議室、地元横須賀地区の歴史を学ぶことができる展示スペース、建物の外にはイベントで使用していただける広場があるといった、来館された多くの方がくつろいだり、様々な使い方、イベントを楽しんでいただける施設に。

なお、現在『MIRRORLIAR FILMS Seaosn5』が、映像配信サービス「Lemino」内の『MIRRORLIAR FILMS』チャンネルや、JOYSOUND の対象機種を導入の全国のカラオケルームで利用できるサービス「みるハコ」にて順次配信中。


 

『MIRRORLIAR FILMS Season7』製作発表会見でのコメント

4月19日『MIRRORLIAR FILMS Season7』の製作発表会見で披露された
加藤浩次監督、加藤シゲアキ監督、建築家・隈研吾さん、大村秀章 愛知県知事のコメント
Season7では、Season5で監督として参加し、東海市ふるさと大使でもある榊原有佑さんも実行委員長として作品をサポートしています。

加藤浩次 監督 コメント (動画コメントより抜粋)

今回東海市でショートフィルムを撮ることになりましたけれども、ちょっとびっくりしました。僕自身、ずっと映画は好きでずっと見ていましたが、ショートフィルムを監督するのが自分なんかで大丈夫なのかなと思ったんですけど、やるとなったら、東海市の皆さんに協力を得ながら、精一杯、脚本も監督も自分でやろうと思っています。ロケも当然、東海市でします。もし、これから僕が東海市でロケしていたら、皆さん、気軽に声をかけてください。あの、本番中は静かにしてください。どんな作品になるかというと、今ちょっと考えているのは、ワンシチュエーションでやるかどうかは分かりませんが、ひょんなことから、いろんなことが巻き込まれて、いろんな人の人生が変わっていくようなショートフィルムを考えています。今回、隈研吾さんが設計なされた新施設でお披露目ということで、ちょっと本当に緊張はするのですが、頑張って作りたいと思いますので、皆さん、応援、よろしくお願いします。また、会いましょう!

加藤 浩次 (かとう こうじ) プロフィール
タレント。1969 年生まれ、北海道小樽市出身。1989 年に山本圭壱とお笑いコンビ・極楽とんぼを結成。バラエティ番組「めちゃ×2 イケてるッ!」(フジテレビ)などで活躍。コンビとしての活動のほか、情報番組「スッキリ」(日本テレビ)ではMC を17年間務めた。現在「がっちりマンデー!!」(TBS テレビ)「人生最高レストラン」(TBS テレビ)などで MC を務めながら、俳優・声優業と活動範囲は多岐にわたっている。

加藤シゲアキ 監督 コメント (動画コメントより抜粋)

私は普段、NEWSというグループでアーティスト活動をしていますと同時に、小説家としても10年以上活動をさせていただいております。たくさん物語は作ってきたので、そういったご縁から、今回、ミラーライアーフィルムズにお声がけいただいたのかなと思っておりますが、小説と連動して以前、ショートフィルムを撮ったこともあるので、今回が2度目の短編映画の監督という形になるかと思います。
今回、愛知県東海市と一緒に組んでやるということや、隈研吾さんの新しい施設で公開してもらえるということで、すごく光栄な機会に恵まれて、2025年のことではありますが、今からワクワクしております。
どんな作品を作るのかはまだ具体的には決め切れていないのですが、東海市と一緒にやるからという、ならではのものができればと、それこそ、加藤シゲアキならではのもの、今から必死に知恵を絞って考えていきたいなと思っておりますし、見ていただいた方、撮影に関わった現場、全ての方が、やってよかった、見てよかったと思えるような現場づくりを目指し、いい作品を届けて参りたいなと思います。
貴重な機会をいただき、ありがとうございました。来年、作品を見てもらえる日を楽しみにしております。

加藤 シゲアキ (かとう しげあき) プロフィール
1987 年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012 年 1 月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。その後もアイドルと作家活動を両立させ、2021 年『オルタネート』で吉川英治文学新人賞、高校生直木賞を受賞。同作は直木賞候補にもなり話題を呼んだ。また最新作『なれのはて』でも直木賞候補となった。他の小説作品に『閃光スクランブル』『Burn.―バーン―』『傘をもたない蟻たちは』『チュベローズで待ってる AGE22・AGE32』、エッセイ集に『できることならスティードで』などがある。

建築家・隈研吾さん コメント

歴史ある地域と新しい世代を繋ぐ、大きな道が通る建築をつくりました。
映像文化の新しい道となる挑戦的な枠組みの中で、見たことのない作品が生まれることを楽しみにしています。

大村秀章 愛知県知事 コメント

この度、ミラーライアーフィルムズ Season7の東海市における制作が決定されましたことを、心よりお慶び申し上げます。
このプロジェクトでは、タレントの加藤浩次さん、俳優で小説家の加藤シゲアキさんがそれぞれ監督される作品に加え、市民参加型のワークショップを通じた地域特別短編映画の制作も計画されていると伺い、市民の皆様、一人ひとりが、深く関わる機会を得られることに、大きな可能性と価値を感じています。
市内の各所で撮影が行われるだけでなく、完成までの過程で、地域の皆様が参画されることにより、東海市の魅力をさらに深く掘り下げ、多くの人々に愛される作品となることと思います。私自身、作品の完成を大変楽しみにしております。
また、隈研吾さん設計の新施設「東海市創造の杜交流館」は、「横須賀文化の発信拠点」「映像(映画)を中心とした創造活動の場」「多世代交流の場」を基本コンセプトとされていると伺っており、オープニングあたり、施設のコンセプトに通じるプロジェクトの作品が上映されることは、東海市の魅力を発信する素晴らしい機会になると確信しています。
このプロジェクトが、地域の新たな価値の創造と交流のきっかけになるとともに、素晴らしい作品の誕生につながることを、心より祈念いたします。

『MIRRORLIAR FILMS Season5』作品紹介

『MIRRORLIAR FILMS Season5』
『MIMI』 監督・脚本:榊原有佑 出演:横浜流星 阿部進之介 森永悠希 山下幸輝 山田孝之
『変哲の竜』 監督・脚本:大橋裕之 出演:又吉直樹 山田孝之 伊藤沙莉
『たてこもり』 監督:竹中直人 脚本:和田清人 出演:スクールゾーン 俵山峻 橋本稜 佐々木史帆 土佐和成 AFRA 松浦りょう
『NAIKU』 監督・脚本:ピウス・マチュルスキス 脚本:ロカス・ミケヴィチウス 出演:エリック・ヴォジェヴォディン ほか
『さようなら、あおいの赤いメガネンティティ』 監督・脚本:巖川虎太郎 出演:北原麻衣 巖川虎太郎 温井祥太
『駆け抜けたら、海。』 監督・脚本:十川雅司 出演:松原怜香 嶺結
製作:伊藤主税 阿部進之介 山田孝之 関根佑介 松田⼀輝 制作:and pictures
配給:アップリンク
公式サイト:https://films.mirrorliar.com
公式X・インスタグラム:@mirrorliarfilms
YouTube(MIRRORLIAR FILMS PROJECT):https://www.youtube.com/channel/UCv3FY9nEOApyGBW0BryeLEQ
©2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT

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