金曜日、ミッドランドスクエアシネマ5周年記念 「わが母の記」舞台挨拶がありました。
*年齢問わず、それぞれの”わが母”を思いながら観て欲しい傑作。
文豪・井上靖の自伝的小説を豪華キャストで描きます。
役所広司、樹木希林、宮崎あおいら実力派キャストで10年間にわたる親子、家族の愛を描く。昭和39年、小説家の伊上洪作は、父が亡くなり母・八重の面倒を見ることになる。幼少期に母と離れて暮らしていたため捨てられたと思い込んでいた洪作でしたが、八重は薄れゆく記憶の中ではじめて真実を語り息子への愛を確かめます、洪作はそんな母を理解し、次第に母を受け入れていきます。
「母親」。誰よりも近い存在なのに本当の気持が伝えられず、たわいもないことですぐにケンカになってしまう。悔やんだり、悩んだり…親子ってどこもおなじなんだと思うとほっとしました。
家族のリアリティのある会話をユーモラスに描いているのでクスッと笑いながら伊上家の一員となって観賞。それだけにラストは泣かされましたね。家族全員が母である祖母を特別扱いすることなく優しく温かく見守ろうとする姿が微笑ましい。伊上家のありかたは現代の日本で家族が助け合って生きていく為のヒントがあるような気がします。
井上靖の自伝的映画ですから井上さんの役を役所広司さんが演じています。
その母を樹木希林さんが熱演。宮﨑あおいが気の強い孫娘に扮していますが、
なかなか珍しい役どころ。
撮影は実際井上靖が家族と共に過ごした東京世田谷の自宅で行われ、数々の名作が誕生した実際の書斎を使用しています。伊豆や軽井沢など日本の美しい風景も映し出されています。
モントリーオール世界国際映画祭、審査員特別グランプリ大賞を受賞。
もっともっと世界中の人に日本の家族の美しさを紹介したいです。
★4月28日(土)より、ミッドランドスクエアシネマほかROADSHOW