B.B、J.バーキンを虜にした異端児セルジュの一生を描く
映画『ゲンスブールと女たち』。

クールでカッコイイ映画い出会っちゃいました。

これ、DVDになったらずっとBGVとして流したい。

ダヤ人で醜男”というコンプレックスを抱えながら、数多の美女たちを虜にした伊達男。1991年、62歳で急逝した芸術家、セルジュ・ゲンスブール。

(写真は本人)

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 作詞家・作曲家・歌手・映画監督・俳優・画家と多才な才能を持ちながら、反骨精神も強く、タブーなんて何のその。かなりエッチな歌や、作品を作っては、世間を驚かせてしまう、まさに異端児

酒とタバコ、音楽と自由をこよなく愛し、スキャンダラスな話題にも事欠かず、ブリジット・バルドーやジェーン・バーキンとの熱愛ぶりは有名です。ゲンスブールはプレイボーイなだけじゃなく、フランス・ギャル、ジュリエット・グレコ、ジョニー・ディップのパートナーであるヴァネッサ・パラディなどの才能を開花させ、娘のシャルロットまでもその魅力を余す所なくスクリーンに表現しているのです。

実在の超有名な女たちを演じる女優たち。

ジュリエット・グレコ役アナ・ムグラリスは以前、シャネル&ストラヴィンスキーでシャネルを演じた女優。シャネルのミューズでもありますよね。

ちょい自慢ですが、単独インタビューもさせていただいてます!P1030267-thumb-360x270.jpg

あの貫禄とハスキー・ボイスは素敵!

ブリジッド・バルドー役は、トップ・モデルであり映画『歓楽通り』にも出演していたレティシア・カスタ。彼女の登場シーンは、ゾクゾクするくらいカッコイイ!このバルドーとの蜜月時代の描写は本当にうっとりしてしまう。キャスタがBBそっくりでね、かわいいのだ。当時のBBお気に入りのパールの三連ネックレスや、脇腹のホクロまで忠実に再現されているのもニクイ。裸にシーツを巻き付けたまま、ピアノによじのぼってセルジュと曲を作るシーンはとろけそうになったよ。初恋のような甘酸っぱい気分。(W不倫だったから短命な恋だったけど)

ゲンズブール役には、名だたる演出家の元、シェイクスピアやモリエールの名作から現代劇まで幅広く活躍しているエリック・エルモスキーノ。ゲンズブールが演じているのではないかと勘違いするほど似ていた。寝ぼけ眼な目までそっくり。

ゲンズブール.jpg

ジェーン・バーキン役は、『スパイダーマン3』のルーシー・ゴードン。この撮影後に自殺しちゃったのです・・。哀しいね。ちなみに本物のバーキンはこの映画を観ない!っていっているとか

監督は1971年生まれのコミック作家。ロックグループのPVなども手掛けている。

若い世代が監督をしてくれてよかった。あなた、ゲンスブールの大ファンでしょ!と見ている側が思うくらい愛が込められているのですが、描き方がクールで的確。実際のゲンズブールをよく知っている監督じゃないほうが冷静に彼を描くことが出来たと思います。


5月28日から伏見ミリオン座で公開。



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