ヴィトルのびびっとくる映画Vol.49「ディア・エヴァン・ハンセン」

Ola-!どうも!
映画ナビゲーターのヴィトルです。

毎週水曜日は東海ラジオ
『OH! MY CHANNEL!』の番組内で最新の映画を紹介しています。

 

 

 

 

 

 

今回はトニー賞、グラミー賞、エミー賞の三冠を取ったブロードウェイの映画化『ディア・エヴァン・ハンセン』を紹介しました。

「物語」
主人公のエヴァン・ハンセンは学校に友達はいなく、家族にも心を開けずにいる。
ある日彼は、自分宛てに書いた“Dear Evan Hansen(親愛なるエヴァン・ハンセンへ)”から始まる手紙を、図らずも同級生のコナーに持ち去られてしまう。
後日、校長から呼び出されたエヴァンは、コナーが自ら命を絶った事を知らされ、悲しみに暮れるコナーの両親は〈手紙〉を見つけ、息子とエヴァンが親友だったと思い込んでしまう。
彼らをこれ以上苦しめたくないエヴァンは、思わず話を合わせてしまい、そして促されるままに語った“ありもしないコナーとの思い出”は人々の心を打ち、SNSを通じて世界中に広がっていく。
<思いやりでついた嘘>は彼の人生を大きく動かし、やがて事態は思いもよらぬ方向に進んでいく。

友達もいなく精神もやや不安定な主人公がセラピーの一環で自分宛に書いた手紙を同級生のコナーに持ち去られ、その手紙を持ったままコナーは自らの命を絶ってしまう。
彼の両親をこれ以上苦しめたくないから親友だと”優しい嘘に”をついた事から物語が始まるミュージカル映画。

Ben Platt as Evan Hansen in Dear Evan Hansen, directed by Stephen Chbosky.

 

 

 

 

 

今作は会話の途中で突然歌い出すTHE ミュージカル映画です!
でもただみんなで楽しく歌おうという作品では無く、主人公自身が孤独を抱えていて自分の気持ちを上手く伝える事が出来ずにずっと1人でいる。
言われる目立たないタイプの主人公。
言葉にしてなかなか言い出せない思いが溢れ出て、歌に乗せ一人で歌うので1曲1曲が心に刺さるし、孤独や鬱、SNSといった現代の重たい悩みをテーマに綺麗な歌声に乗せることで素敵なエンターテイメント作品となっています。

自分がついた嘘によって助けられた人もいれば、エヴァン自身も遠回りをしながら自分の母親と向き合う事ができ、感動な話へと進んでいくが、その嘘を誰にも打ち明けられず徐々に苦しめられ結局は孤独になっていく。

世の中を良くする為の嘘もあれば、やっぱり嘘は良くないよね!の両面をしっかりと描き白黒はっきりさせていないのが良かった。
自分で考えどう着地させるのかが観る人によって変わる内容と映画を見終わった後、人の痛みや孤独に気付いてあげたいという優しい気持ちになれる作品となっています。

『ディア・エヴァン・ハンセン』は全国の多くの劇場で公開されています。
2022年の賞レースに入ってきそうな作品ですので気になる方はチェックしてくださいね。

それでは。
また来週〜
チャオチャオ〜。

11月26日(金)より全国ロードショー

配給:東宝東和

【出演】ベン・プラット/エイミー・アダムス/ジュリアン・ムーア/ケイトリン・デヴァー/アマンドラ・ステンバーグ/ニック・ドダニ/ダニー・ピノ/コルトン・ライアン

【監督】スティーヴン・チョボスキー 

【脚本】スティーヴン・レヴェンソン

【楽曲】ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール 

【製作】マーク・プラット/アダム・シーゲル

【製作総指揮】マイケル・ベダーマン/スティーヴン・レヴェンソン/ベンジ・パセック/ジャスティン・ポール

【全米公開日】9月24日  【原題】DEAR EVAN HANSEN  

【コピーライト】© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

【公式サイト】deh-movie.jp  【公式Twitter】 @dehmovie_jp (https://twitter.com/dehmovie_jp

ヴィトル

広告、雑誌、コマーシャルモデルとして東海地区を中心に活動をはじめ、2009年から中京テレビ『ラッキー!!』でテレビデビューし、タ レント、リポーター、また、映画好きが高じて日本の俳優、ジョニーデップ、クリスプラットなどハリウッドス ターなど映画インタビュアーとして活動の場を広げる。イベントは、バブルラン 、ウォーリーラン、ミニオンズランなどランフェ スのMCをきっかけにDJとしてもデビュー。昨年は「あいちトリエンナーレ」にも参加。

現在のレギュラーは、東海ラジオ 12:25-『OH! MY CHANNEL』内で毎週水曜日映画紹介を担当。

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