ヴィトルのびびっとくる映画Vol.47「皮膚を売った男」 

Ola-!どうも!
映画ナビゲーターのヴィトルです。

毎週水曜日は東海ラジオ
『OH! MY CHANNEL!』の番組内で最新の映画を紹介しています。

今回は恋人に会うために自身がアート作品となった男の数奇な運命を描いた映画『皮膚を売った男』を紹介しました。

 

 

 

「物語」
舞台は内戦状態にある2011年シリア。
決して安全とは言えない情勢の中、密かに愛を育んでいた主人公のサムとその恋人。
サムは恋人への愛を伝えるために電車の中で熱烈プロポーズ‼️
乗客を巻き込んで浮かれまくりの彼は『これは革命だ』と叫んで喜びます。
しかし、その発言が国家反逆罪とみなされ突然逮捕されてしまう。
国内にいれば命が危ないサムは家族の助けで隣国レバノンに亡命しシリア難民となり、昼はひよこの養鶏場で働き夜は食料を求め町を徘徊する夢も希望もやる気もゼロな生活を送っていた。
そんなある日、知り合ったのが有名芸術家のジェフリー。
彼は自由が欲しいと嘆くサムの背中にタトゥーを施し、彼自身が”アート作品”となる事で大金を得る事ができ更に展覧会の度に外国にも行けるというオファーをし、サムは承諾する事に‼️
果たしてサムは本当の”自由”を手に入れる事が出来るのか⁇

離れ離れになってしまった恋人に会うためにある芸術家の”生きるアート”となる事で自由を手にする悪魔の契約を交わした男の話。
着眼点と言いテーマがおもしろい‼️

アートそのものは自由の象徴のはずが作品になることで拘束される不自由さ、難民問題と上流階級の対比、自由を手に入れるはずが失われていく人としての価値の描き方のバランスが良い‼️

 

 

更にラブストーリーまでも描かれているのに綺麗に一本の映画にまとまっているからスゴい‼️

見終わった後になんか凄い映画を観ちゃったかもしれないという時ありませんか⁇
その類の映画です。

“自由とは何か?”という伝えたいメッセージがずっとぶれないからギリッギリまで攻めたラストが待っている今作。
ラブストーリーであり、社会的な作品でもあり、ラストがどうなるのか分からないサスペンス要素も兼ね備えた素晴らしい作品となっています。

『皮膚を売った男』は現在全国15の映画館で公開中です。
アート好きな人は特に観て欲しいです作品です。

それでは。
また来週〜
チャオチャオ〜

2021年製作/109分/G/アメリカ
原題:The Ice Road
配給:ギャガ

 

ヴィトル

広告、雑誌、コマーシャルモデルとして東海地区を中心に活動をはじめ、2009年から中京テレビ『ラッキー!!』でテレビデビューし、タ レント、リポーター、また、映画好きが高じて日本の俳優、ジョニーデップ、クリスプラットなどハリウッドス ターなど映画インタビュアーとして活動の場を広げる。イベントは、バブルラン 、ウォーリーラン、ミニオンズランなどランフェ スのMCをきっかけにDJとしてもデビュー。昨年は「あいちトリエンナーレ」にも参加。

現在のレギュラーは、東海ラジオ 12:25-『OH! MY CHANNEL』内で毎週水曜日映画紹介を担当。

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