小さな哲学者たち

フランスの小さな幼稚園で行われている「子どもたちの哲学の授業」を追ったドキュメンタリー映画『ちいさな哲学者たち』。本作は、フランス・パリ近郊のZEP(教育優先地区)にあるジャック・プレヴェール幼稚園で行われている、3歳から5歳の子どもたちが哲学の授業を受けるという画期的な試みを描き出した作品。T0010190p.jpg

4才〜5才の子どもたちはロウソクに火を灯しながら輪になって座り、「愛とは?」「自由とは?」「大人はなんでもできるの?」などの問いをはじめ、貧富の差、人種問題などの社会的テーマまで、幅広いトピックについて自由に話し合っていきます。もちろん、先生がいて、子供の発言を取り上げたり、整理し、時には質問をしたりする。
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子供たちが、哲学する様子を自然に映し出す映像には、退屈してあくびをする、眠ってしまう子もいます。でも一生懸命人の話をきいて、意見を言う子、活発に話す子、いろいろいて楽しい。大人になった自分を画用紙に描いたとき、黒人の女の子は花嫁と花婿を書いている。花嫁は自分で、花婿は彼氏(笑)。先生が聞くと、彼女が彼氏と思い込んでいる男の子から、もう恋人じゃないんだから書くな!とつっこまれたり、恋をしたらお腹の中がくすぐったくなるとか・・可愛い発言についつい笑ってしまいます。
この試みは、取り組みを行う教師はもちろん、子供たちの家庭までにも影響を与えていきます。
お家でも実践できると思うのでお子様がいらっしゃる方はぜひ参考に。
日本映画だと「ブタのいた教室」を思い出した。


伏見ミリオン座にて8月中旬〜

おいしい映画祭

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