DC映画のマルチバース化のはじまりとなるこの映画。
ロック様ことドウェイン・ジョンソンが、最“恐”のアンチヒーローとなって大暴れ!
しかもプロデューサーまでつとめ、10年を費やし完成させた渾身作!
・・・となれば観るしかない。
そもそもDCコミックは読んでないし、DC映画も観たり観なかったりの不届き者のわたし。
ドウェインが規格外のパワーを持った〝破壊神“ブラックアダムを演じる…この一点のみに食い付いたので、
えっ、今「シャザム!」って言った?
えっ、お馴染み感満載で出てきたこのヒーロー軍団何??
と、最初は戸惑ったけれど、そんな些細なことなんて全て破壊してしまうのがドウェインのパワー。
バッキバキに体を仕上げ、圧倒的な存在感で画面を支配するドウェインを見ているだけで、全てどうでもよくなってしまうのだ。
真顔のまま繰り出す笑いも絶妙で、ド派手アクションとユーモアのギャップにやられっぱなし!
シンプルなストーリーだけにゆるさを感じるところもなくはないけど、エンドロールまでしっかり楽しませてくれて大満足。
それぞれに個性的なスーパーヒーロー軍団、JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)のメンバーもいい。
なかでも未来が見える×魔術師ドクター・フェイトを演じるピアース・ブロスナンの渋カッコいいこと!
そしてお気に入りは、自身の分子構造を変化させて超巨大化するアトム・スマッシャー。
キャラクター紹介に「パワーと楽観的性格は誰にも負けない」なんて、お気楽ぶりを能力みたいに書かれるしw
常にお腹を空かせてていつも何か食べてるしw
ヒーロー感薄めのキャラクターがサイコーなのだ。
ということで、今回の写真のアイテムはお菓子とバナナをチョイス。
2022年製作/124分/G/アメリカ
原題:Black Adam
配給:ワーナー・ブラザース映画
映画ライター 尾鍋栄里子(おなべえりこ)
映画館バイト→雑誌映画担当→映画ライターと、人生の半分を映画業界の片隅で生きる名古屋人。 朝日新聞、中日新聞、フリーペーパーなどで映画紹介記事を執筆中。 映画フリーペーパー C2【シーツー】web版ブログ〝オー!ナイス!”不定期掲