映画ナビゲーターのヴィトルです。
毎週水曜日は東海ラジオ
『OH! MY CHANNEL!』の番組内で最新の映画を紹介しています。
今回は幕末を舞台に繰り広げられる熱き戦いを描いた『峠 最後のサムライ』を紹介しました。
「物語」
1867年、260年余りに及んだ徳川幕府は終焉を迎え、東軍と西軍の東西に二分されていく。
翌年、鳥羽・伏見の戦いを皮切りに戊辰戦争が勃発し戦うことで日本が一つになろうとしていた武士の時代に民の暮らしを守る為にどちらの軍にも属さず中立を保っていたのが長岡藩の河井継之助さん。
彼は出来るだけ戦わない事を願っていたけれどもどうしてもその意志を貫くのが難しい時代の中でどう自分達の立場を見せていくのか?
まず「幕末にこんな人が居たんだ!」
という驚きから始まり、映像の迫力も凄いし豪華俳優陣が出演されているので話している内容の説得力と一人一人の存在感が凄かったです。
戦う事で国を守るのが当たり前だった時代に「戦わずに負けないこと」を目指す。
凄いですよね。
負けないかもしれないけど勝つこともないんですよ?
リスクも大きいはずなのにその為に刀を振るのではなく頭を下げて下げて下げ続ける。
まさに「外交」の力ですよね。
この映画を観ているとリーダーとしてあるべき姿は何なのかを考えさせられるますし、いざ敵に攻め込まれた時は自分達の城を守り抜くことよりもまずは命を守る為に一度逃げ、いろいろな策を練った後しっかりと取り返しに行く‼️
ピンチの時こそ何を優先させるべきなのかも教えてもらえる熱い映画でした。
歴史ってどの立場を見るかによってこうも視野が広がるものなんですね。
『峠 最後のサムライ』は6月17日(金)より全国を駆け抜けます。
また来週〜
チャオチャオ〜
公開中 「峠 最後のサムライ」
2022年製作/114分/G/日本
配給:松竹、アスミック・エース
(C)2020「峠 最後のサムライ」製作委員会
ヴィトル
広告、雑誌、コマーシャルモデルとして東海地区を中心に活動をはじめ、2009年から中京テレビ『ラッキー!!』でテレビデビューし、タ レント、リポーター、また、映画好きが高じて日本の俳優、ジョニーデップ、クリスプラットなどハリウッドス ターなど映画インタビュアーとして活動の場を広げる。イベントは、バブルラン 、ウォーリーラン、ミニオンズランなどランフェ スのMCをきっかけにDJとしてもデビュー。昨年は「あいちトリエンナーレ」にも参加。