あいち国際女性映画祭にて、本日はデンマークの映画「エスケープ」のゲストトークを担当しました。
デンマークからはるばる、カトリーネ・ヴィンフェルド監督とモーテン・カウフマンプロデューサーが来日。
モーテン・カウフマンさんは映画好きならご存じの、ドグマ映画のプロデューサーでもあります。
ドグマ映画とはデ
ンマーク発の映画撮影手法のひとつである。今やすっかり有名になったデンマーク人映画監督ラース・フォン・トリアー(Lars von
Trier)を中心として1995年に提唱された映画運動「ドグマ95」の手法にのっとって撮影された映画をドグマ映画と呼ぶ。
映画運動「ドグマ
95」が提唱する映画撮影手法とは、照明なし、同時録音、手持ちカメラの使用など10の約束事に沿った「貞潔の誓い」に基づいている。人工的なセットや背
景音楽はほとんど全く使用せず、ドグマ映画を見ているとドキュメンタリー映画を見ているような気分になる。
(ドクマ資料から抜粋)
そして、カトリーネ監督は、デンマークで活躍する演出家。今回が初の長篇映画を監督しました。
デンマークの記者が、アフガニスタンでタリバンに誘拐されて人質になりますが、」タリバンの青年ナジールの手助けで脱出し、帰国して時の人になります。そんな彼女の元に、突然ナジールが現れます。テロリストをかくまうことは、自身のキャリアを捨てること。果たして、ナジールを助けることがデキルのだろうか?
戦争、難民問題を扱った直球の社会派ですが、その中に記者の恋愛模様などえがかれ、
とてもスピーディに物語が展開していきます。
タリバン?アフガニスタンとデンマークの関係?
難民の受け入れ問題?
とにかくわたしにとっては、今まで考えたこともなかった非日常的な出来事でしたがこのような社会派ドラマを見て、インタビューすることによってまったく知らない国の政治事情を知ることができた。
これは良心の話でもあり、
拉致した人質でもある記者を助けた青年の良心
そして、自身の地位や名声を捨てて難民(テロリスト)を助けようとする人としての良心
人はどこまで他者を助けることができるのか、この映画は戦争、難民問題を軸に私たちに深く問いかけてきます。
すごいエンタテイメント作品なので、ナゴヤでも早く上映をしてほしい。
配給がきまってないのかな??
ティーチンもたくさんの質問がありまして、監督達もご満悦のようすだったよ。
プロデューサーのカウフマンさんはとても楽しいキャラクター。
カトリーネ監督とは、ガールズトークに花が咲いた。まぁガールズとは言い難い二人ですが・・許して!
お互いのパワーストーンを見せあっこしたり、スイーツのお話などなど楽屋でも話は尽きません。
とはいえ、わたくしは英語の聞き取りはなんとかデキルのですが、言葉に出来ないので、
質問に対して答えは日本語で貫き通しました(笑)
映画祭をあとにして、「湾岸ミッドナイト THE MOVIE」の舞台挨拶へ。
続く・・