私の母と母の姉は3才違いで76才と79才。
叔母は小唄、端唄、三味線の師匠で未だ現役。母は、日舞の師匠でした。
おばあちゃんは常磐津の師匠なので毎日忙しく二人はお弟子さんに育てられたといっても過言でははいらしい。
特殊な世界で育っているせいか、すこし世間ずれしている。
そんな二人は
こまったことにとても仲が悪い。
あることがきっかけで口をきかなくなり、
法事などで会ってもお互い無視してはや、20年。
ところが病気がちな叔母が、最近妹に会いたがっていると聞いたのため
残り少ない人生、なんとか二人を仲直りさせる食事会など叔母の娘さんと計画を練っていたけど
お互い忙しくてなかなか実現できず。
映画「歩いても歩いても」http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12589/index.htmlを観たとき、
年老いた両親に「また、今度ね」はないんだと自分に強く言い聞かせたのに。
このお正月がチャンス!とばかりに元旦に打ち合わせ。
ついに本日、20年ぶりに姉妹にほぼ再会か?!
朝から母を父の墓参りに連れて行き、その足で「叔母さんの家にもいこう」と軽く誘ってみた。
そしたら、二つ返事でOK.
叔母にも確認してもらったらこちらもOK・
あれれ、そんなに私たちが神経質にならなくてもよかったのかしら・・
母は久しぶりに会うのだから着替えたいといい、オシャレをしはじめた。
そして、二人の再会の瞬間です。
ドキドキするわ・・
二人はとにかく寄れば触ればケンカしていたんですよ。
そのシーンを何度もみてトラウマになっていましたから、ちょこっと緊張。
再会の瞬間から二人は、な〜んもなかったように
元気そうだね、ふとった?
やせた?
いま、あちこちがいたくてね・・・と私を無視して話はじめた。
ずっと無視。
たまに相づちうたせるくらい。
2才、3才の頃の話や、(覚えているのか?!)
祖父の話で大盛り上がり。
な〜んだ、やっぱり姉妹ですね。
20年前にケンカしたことなんてどっかいっちゃったのね。
こんな光景をみて、デヴィッド・リンチの異色作「ストレイト・ストーリー」を思い出した。
*アメリカ・アイオワ州ローレンスに住む73歳のガンコな老人アルヴィン・ストレイト。ある日、彼のもとに、76歳の兄が心臓発作で倒れたという知らせが入
る。10年来仲違いをしていた兄に会うため、アルヴィンは周囲の反対を押し切り、たったひとりで時速8kmのトラクターに乗って旅に出ることを決意する。http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD31845/
二人の楽しそうな顔を見てとても幸せな気分になれました★
と・・・
正月休みの締めくくりは親孝行できたかな?
さて、
あしたから本格的にしごとはじまり。
うえ〜。もう一週間の予定がびっしりだ。
がんばるぞー!