里奈のシネマコラム『あの場所で逢おう』Vol.3 ロケ地巡りで作品の世界に没入してみる

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#3 ロケ地巡りで作品の世界に没入してみる

皆さんは映画やドラマのロケ地へ行ってみたことがありますか?

アニメ界隈では“聖地巡礼”という言い方もされますが、この“聖地巡礼”という言葉が一般的に使われ始めたのは、2000年代でしょうか。今ではネットやSNSで検索すれば、簡単にロケ地を調べることができます。

その聖地巡礼を観光誘致として活用し、国内外から多くの観光客が訪れた例として個人的に印象に残っている作品は、映画『君の名は。』です。飛騨高山は市を挙げて、聖地巡礼のモデルコースを紹介、ロケ地マップを制作し、観光誘致の大成功例となりました。

そして現在、ロケ地巡りで全国的な盛り上がりを見せているのが、TBS系の日曜劇場『VIVANT』。主人公・乃木憂助が育った島根県では、島根県観光連盟の協力のもと、撮影に携わった現地コーディネーターが同行するツアーを旅行会社が企画。また、12話で印象的なシーン※ が撮影された岐阜県庁1階にはフォトスポットを設置、連日県外からも多くの観光客が訪れていると情報番組で紹介されていました。(※新庄が潜伏していたチョッキ―の別荘)
鳥取県では14話で乃木が生山駅に途中下車したことから、期間限定で日南町が「NICHI VIVANT CHO」に改名されるといいます。町の名前すら変えてしまう影響力!

先日、私が企画とナビゲーターを務めているCBCポッドキャスト「エンドロールの住人たち」のゲストに、なごやロケーションナビの方をお迎えしました。ロケーションナビとは、公益財団法人 名古屋観光コンベンションビューローの中にあるフィルムコミッション。名古屋の街を撮影に使用してもらうことで、観光振興や地域の魅力発信につなげることを目的に活動している団体です。お話を伺うと、こちらも最近『VIVANT』で名古屋の市営地下鉄・鶴舞線での撮影を支援したとか。以前、同番組に映画プロデューサーをお迎えした際には、監督が自分で思い描く撮影地をgoogle mapで見つけてきたなんていう話も。

制作サイドは理想的な撮影場所を提供してもらう。ロケ地サイドは撮影に使用してもらうことで観光誘致や街の魅力発信に繋げることができる。そして、聖地巡礼として訪れるファンは実際に撮影した場所をこの目で見て体感することができる。そう考えると、ロケ地巡りって各々にメリットがあるんです。なごやロケーションナビのお話や活動内容を深く聞いて、撮影地から作品を楽しむ見方もあるなと、改めて思いました。

私も好きな作品のロケ地に実際に行ってみたことが何度かありますし、知っている場所が映像作品に登場すると「あそこじゃん!」と思わずテンションが上がります。映画ならエンドロールに「撮影協力」として、撮影地がクレジットされていることが多いのでそこも見逃せません。

ロケ地へ行ってみたことがないという方は、この機会に一度好きな作品のロケ地を調べて訪れてみてください。実際にその地に立ち、映像の中にあった景色を自分の目で見てみるときっと感慨深い気持ちに浸れると思います。それを目的に、行ったことがない都市を旅行してみるという楽しみも。

▶「エンドロールの住人たち」なごやロケーションナビ回はこちら
🔗https://youtu.be/LdaWTTIv1XI?si=ump1DbK3nKrtObxZ


【里奈の徒然シネマコラム 『あの場所で逢おう』】 若林里奈
幼少期に両親がよく映画を観せてくれたことから映画に魅了され、「エンドロールに自分の名前を載せたい」という夢を抱くとともに映画宣伝マンの道を志す。名古屋の映画館・名鉄東宝で閉館までアルバイトしたのち、オープン直後の伏見ミリオン座へ。その後、名古屋と東京を拠点に宣伝会社やテレビ放送局で、映画・ドラマの宣伝と制作に携わる。最近は、恋愛リアリティーショーやバラエティにクレジットされることも。 CBCポッドキャスト『エンドロールの住人たち』に企画・ナビゲーターとして出演中。
『エンドロールの住人たち』公式X:https://x.com/Endrollcbc

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