ひつまぶし最高!長野凌大 共演者が食いしん坊キャラ明かす『361 – White and Black -』舞台挨拶

囲碁が繋ぐ絆の物語『361 – White and Black -』
主演の長野凌大さんが語る緊張した撮影とは?

2026年3月の公開以来、ロングランヒットを記録している映画『361 – White and Black -』。囲碁を通して描かれる若者たち絆の物語と「新しい一歩」を踏み出す勇気が、じわじわと感動の輪を広げています。

5月11日(月)、名古屋のミッドランドスクエアシネマでは、主演の長野凌大さん、ヒロインの星野奈緒さん、大山晃一郎監督、そして稲葉禄子プロデューサーが登壇する舞台あいさつが行われました。名古屋のファンを前に、作品への深い想いと撮影秘話が語られた熱狂のステージ…もとい舞台あいさつの模様をレポートします。

映画館がライブ会場に?
大きなスクリーンにテンションあがるチーム361

この日の舞台挨拶は、同館最大のキャパシティを誇るスクリーン1(319席)で行われました。進行を務める稲葉禄子プロデューサーの「登壇者の皆さま、どうぞ~!」という呼びかけで、大山晃一郎監督、長野凌大さん、星野奈緒さんが登場。

目の前に広がる満席の光景を目の当たりにした一同。 大山監督、長野さん、星野さんは、思わず「でかっ!」「おぉ~!大きい大きい」「嬉しいね~」と口々に感動を言葉にし、想像以上の光景にテンションは最高潮に。 満員御礼の客席を前に、あふれる喜びを隠しきれない様子で、終始晴れやかな表情を見せていました。(以後、敬称略)

稲葉:まずはご紹介させていただきます!一作目『いつくしみふかき』では18個もの賞を受賞。今回もグローバルステージハリウッド2025(以下ハリウッド)で最優秀新人監督賞を受賞されました、大山晃一郎監督!

大山監督:大山晃一郎と申します。よろしくお願いします!

稲葉:そして本作で主演を務めハリウッドで最優秀新人俳優賞を受賞。ダンスボーカルユニット「原因は自分にある。(愛称:げんじぶ)」の長野凌大さんです。

長野:長野と申します。よろしくお願いしま~す。

大山監督:えっ?めっちゃテンション低くない?

長野:(違う違う今日は)俳優モードです!

稲葉:そして俳優、モデル、フードドリンクセレクターと多才に活躍。今作のヒロインを務め、同じくハリウッドで最優秀新人女優賞を獲得された星野奈緒さんです!

星野:米原沙羅役の星野奈緒です。よろしくお願いします。

稲葉:さぁ名古屋!ミッドランドスクエア シネマに来ました!みんなで!キャーありがとう!

大山監督、長野、星野:(こぶしをふりあげて)イェーイ!

長野:ライブみたいになってきた(笑)

稲葉:本日は3000人の方々がこちらの会場にいらっしゃいまして……

大山監督&長野:違う違う!0が一個多いよ(笑)。

大山監督:実は、名古屋は2回目の舞台あいさつなんですけど…。

長野:(1回目の時は)僕、ちょうど「箱庭」※の真っただ中で、来たかったんですけど…。行けなくて。だから、今日ようやく名古屋の皆さんとお会いできて嬉しく思ってます。

【箱庭】
春に行われた「原因は自分にある。」の「LIVE TOUR 2026 輪廻の箱庭」のこと

星野:私は今日で、ここでの舞台あいさつ4日目で、ず~っと長野くんが舞台あいさつに来てくれるのを待ってました(笑)

10館から34館へ!ロングランヒットを記録している本作
映画を観た“げんじぶ”メンバーがツアー中にかけてきた言葉とは?

大山監督:僕ね、りっちゃん(長野さんの愛称)に報告したいんですけど、この映画3月6日から公開がスタートして2か月。最初は10館しか上映が決まってなかったのに、なんと今、34館まで広がりました!(祝福の拍手)

長野:すごい!3倍以上!すっごいじゃん!!

大山監督:あなたが主役の映画ですよ!

長野:本当に皆さんのおかげです。僕、映画が好きで映画館にもよく行くんですけど「この作品もう終わっちゃったんだ」みたいなことがよくあるので、初めての主演映画がこんなにも長く、いろんな場所で見てもらえて。観た人から「よかったよ!」って言葉をかけてもらったり。(げんじぶ)メンバーの武藤潤も観に行ってくれたらしくて、プライベートで「いったよ~!」という写真と感想が毎回送られてくるんですよ(笑)。

ちょうど春ツアー中だったんですけど、楽屋とかで言えばいいのに、本番の10秒前とかに言ってくるんですよ。(松岡広大演じる)小坂のセリフで、「眞人くん、やれるだけやってみない」って言われて、そのままライブに出るっていう日々を送ってました(笑)

でも、こうやってみんなで頑張って作った作品を、こんなにもたくさんの人々に観ていただけて、嬉しい気持ちでいっぱいですし、感謝しています。


タイトルにこめられたある想いと……

大山監督:せっかくなので、発起人の稲葉プロデューサーより、タイトルの意味を。

稲葉:「361」という数字は、碁盤の目にある361個の「交点」を意味しています。黒と白、二つの石がこの交点に打たれることで生まれる展開は、まさに無限大。一局の碁に秘められた可能性は、10の360乗以上。それは、宇宙に輝く星の数をも超えるといわれています。私たちの人生も、それと同じです。 昨日までとは違う「新しい一歩」を踏み出すだけで、未来の可能性はどこまでも広がっていく。そんなメッセージを込めています。

星野:あと、タイトルの『White and Black』には、「白黒つける」という意味が込められています。実は私たちが日常で何気なく使っている「白黒つける」「一石を投じる」、あるいは「駄目」といった言葉も、すべて囲碁が由来なのだとプロデューサーの稲葉さんから教えていただきまして。確かに「Black and White」のほうが聞き馴染みがありますけど、そこは囲碁から来ている言葉ということで「White and Black」になりました。

大山監督:そして、もうひとつ。りっちゃん演じる劇中の眞人は、本当にもう、これでもかというほど「うじうじ」しています(笑)。なかなか前に進もうとせず、一歩を踏み出す勇気を持てずに立ち止まっている。そんな彼が葛藤の末に、もう一度「囲碁」という自分の原点に向き合おうとする姿を描きたいと思ったんです。そして……。

長野:眞人にとってこの物語は、ぐるりと一周回ってきたあとの「新しい一歩目」なんです。いろいろな出来事を経て、ようやくもう一度踏み出す。この映画のテーマにもなっていて、円を描くように360度を回りきり、その先に新しく刻まれる最初の一歩が「361」。

大山監督:囲碁に限らず、かつて諦めてしまったことを再開したり、ずっと気になっていた誰かに連絡をしてみたり。そんな皆さんの「新しい一歩」に、この映画がそっと寄り添えたなら、これ以上の喜びはありません。

稲葉:「361」新しい言葉として辞典に乗せたいぐらい素晴らしい言葉ですよね!

稲葉プロデューサーのトーク回しに感嘆した長野さんが、思わず「めっちゃトークうまいやん」とつぶやいたのが印象的でした。


【撮影秘話】感動秘話?それとも???
本番前に監督がささやいた「呪い?」の正体

大山監督:思い入れのあるシーンや緊張したエピソードなどはありましたか?

長野:眞人は過去のトラウマから、自分の殻の中にずっと閉じこもっているんですけど。そんな彼が、初めて「自分の言葉」で相手に対峙する重要なシーンがありまして、松岡広大さん演じるテレビディレクターの小坂が、眞人の家を訪ねてくるシーンなんですけど。

大山監督:あいつしつこいんですよね。

長野:本当にしつこいんですけど。あのシーンは、撮影の撮り順的にも…

大山監督:前半でしたね。

長野:前半で、重いシーンだったので緊張しました。

大山監督:「緊張した」っていうてますけど、一発OKですからね。

稲葉:さすが!

長野:監督のおかげですよ。雰囲気づくりとか。

大山監督:「呪い」のね。ボソボソボソ。

星野:「呪い」をかけたんですか?

大山監督:本番前の「このシーン」「このカット」という時に、割とよく「呪い」をかけてました(笑)

長野:そう、耳の横でずっと、これはこういうシーンだからボソボソボソ。

星野:怖い~。

長野:でも、あれホントやりやすいです。

大山監督:(すごく嬉しそうに)そうなんですか?

長野:自分だけに集中(フォーカス)すればいいから。

大山監督:傍から見たら「気持ち悪い」って言われるけどね。

星野:かもしれないですね。

長野:現場の監督は素敵ですよ!

大山監督:(うん?)現場の?

長野:現場の監督はホント素敵。

大山監督:ラジオは?

長野:ラジオは最悪※真逆!白黒…

大山監督:うるさい(爆笑)!

長野:そんな監督なんですけど、実は作品を一番楽しんでいる観客でもあるっていう。

大山監督:いわば最初の観客ですからね。

星野:楽しんでるし、愛してますからね。

長野:撮影中は、何回も(監督が感動して)涙を流しているところに遭遇しました。

大山監督:モニター越しにね。

長野:自分で脚本を書き、細かな段取りを決め、カット割りまで指示して、展開のすべてを誰よりも熟知しているはずなのに…一番泣いてる。

大山監督:感動しちゃうと泣いちゃうんですよね。

長野:そんな監督、今まで会ったことがない。

大山監督:はじめまして!

長野:はじめまして!長野と言います(笑)

大山監督:思い出芸人※

長野:自覚が芽生えた(笑)

【思い出芸人】
長野さんがパーソナリティを務めるラジオ番組に、大山監督がゲスト出演した際に爆誕した言葉。名付け親は長野さん。長野さんによると、大山監督は何でも「思い出」にしようとする癖があるそう。舞台あいさつでは「最悪」とイジっていますが、監督の愛されエピソードのひとつだと感じました。



自分は指揮者でみなさんは楽器
どんな音色を奏でるかは、現場次第


大山監督:自分は指揮者で、みなさんは楽器です。

長野:この言葉好きなんだよな~。でも言い過ぎて、なんか安っぽく感じる。

大山監督:なんでぇ?最近言ってないよ。

星野:いや、私は最近聞いたなあ。

大山監督:言ったっけ?でもね、みんながどんな音色をだすのかはわからなくて、譜面はあるしタクトもふるけど、それをどう感じて演奏するかは、スタッフとキャストの解釈次第。あんまり、言い過ぎても面白くないし、そこはひとりのお客さんとして楽しみたいなって。この映画では、ふたりともしっかり(役を)消化してくれて、それはスクリーンに焼き付いていると思います。

上条眞人は、長野凌大にしかできない役だったし、米原沙羅も星野奈緒じゃなきゃできない役になったんじゃないかな。

着ぐるみからにじみでる長野凌大オーラ
もちろん中の人は本人です。

星野:これは言っていいんですかね?眞人には、着ぐるみを着るシーンがあります。

大山監督:その着ぐるみのシーンは、ほぼほぼりっちゃんが着ぐるみの中にいます。

長野:これ言っちゃっていいの?みんな観る前だよ…。種明かししちゃって…。

星野:長野くん、本人の時はちゃんと上条眞人でいるんですけど、着ぐるみに入ると急に長野くんが出てくるんですよ。

大山監督:すごいっすよ!あれオーラっていうの???

星野:オーラ!

大山監督:顔もなんも見えてないのに、長野凌大臭が出てるんですよ。

長野:なるほど、隠せてなかったですか?

大山監督:隠せてない!にじみ出てましたね。

星野:一度、頭が後ろに倒れそうになって、「おっと危ない!」ってなったの覚えてる? あれが面白かった!

長野:掴まってるシーン。ありましたね。


「ひつまぶし」が大好きな長野さん
劇中では、ずっと鰻を食べ続け・・・

撮影中の話が続く中、突然大山監督から「どう名古屋?」と問われた長野さん。「何か食べた?」と聞かれ…。

長野:さっき来たばかりだから…今日はまだですけど。でも僕、春ツアー(箱庭)で、初めての「ひつまぶし」をいただいて…。

星野:(ファンのボードに気づく)「手羽先とひつまぶしどっちが好き?」

長野:その日人生で初めての「ひつまぶし」を食べたんですけど、今、僕の一番好きな食べ物は「ひつまぶし」なんです!トモダチコレクションだったら一番です。

大山監督:映画にも鰻出てくるよね?

長野:そう、劇中にも鰻を食べるシーンがたくさん出てくるんだけど、結構食べました。ふたりぶんぐらい食べて「お腹いっぱいだな~」って思ってたんですけど、その鰻おいしくて「おいしい~」ってずっと言ってたら、スタッフの方から「持って帰ります?」って聞かれて、松岡さんは「あっ…」って遠慮されたんですけど、僕は「(ニコニコしながら)いただきま~す」って。結果、3人分ぐらい食べました。

星野:食いしん坊キャラだ!横浜の時は(口調をモノマネしながら)「いや、俺マジで崎陽軒の弁当マジで好きです」

大山監督:言ってた!

星野:「弁当はマジで崎陽軒です」、今日は開口一番「ひつまぶしがマジ最高です!」って。

大山監督:なんでもいいんじゃないか(笑)

最後のメッセージ

星野:平日なのにたくさん来てくださってありがとうございます。こうして皆さんに会えて幸せです。ぜひX(旧Twitter)などで感想を投稿してください!

長野:映画がこんなに続くのは異例のことで、本当に夢のようです。映画を見て、何か一つでも感じることがあれば、そして何かを始めてみようという一歩に繋がれば、これ以上の幸せはありません。今日はありがとうございました!

稲葉:4年前に企画が始まって、何度も頓挫しそうになりましたが、最高の監督キャストと出会えて映画になりました。これからも頑張ってまいりますので応援よろしくお願いします。

大山監督:配信ですぐ見られる時代ですが、映画館で誰かと待ち合わせたり、終わった後に語り合ったりする、その「一日」が豊かになることを願っています。ぜひお力添えをよろしくお願いします。

今回も、最後は大山監督の「本日はご来場いただきまして、誠(眞人にかけてる?)にありがとうございました!」という、挨拶で締めくくられました。

楽しい時間は本当にあっという間。最後にはパンフレットやオリジナルTシャツの紹介がされました。ちなみにパンフレットには、キャストのインタビューや対談など盛りだくさん。囲碁アドバイザーを務めた吉原由香里さんのコラムや撮影裏話も。出演している囲碁棋士の紹介もあったりして、囲碁に興味を持った方の入門にもピッタリ。筆者が個人的に「おぉ~」と思ったのは石音出演の棋士。先日の舞台あいさつで稲葉プロデューサーから聞いてビックリしたのですが「めちゃくちゃいい音する~」って感動してたので、知りたい方はぜひ。そして、今回上映されたミッドランドスクエア シネマのスクリーン1は、劇場が特別に設計した MIDLAND QUALITY SOUND SYSTEM 粋 という音響を採用していて、パワフルな重低音と鮮やかで伸びやかな高温が楽しめる劇場。この日ご覧になられたみなさんは、特別な時間になったのでは?

映画『361 – White and Black -』はミッドランドスクエアシネマほかで順次上映中です。ぜひ、映画館でその「一歩」を体感してください。

取材・文 にしおあおい(シネマピープルプレス編集部)

静岡でも上映決定!先行上映される6月6日には舞台あいさつも!

6月12日(金)からは、長野凌大さん(静岡県)、星野奈緒さん(静岡県静岡市)の出身地でもある静岡県「静岡シネギャラリー」での上映が決定!6月6日(土)には、舞台あいさつつきの先行上映もあるので、ぜひ劇場HPをチェックしてみてください。
また、7月10日(金)からは、藤枝シネ・プレーゴでの上映も決定していますよ。

作品紹介

【ストーリー】港町で暮らす上条眞人(長野凌大)は、囲碁世界チャンピオンのパク・ハンミョン(パク・ユチョン)が「日本にライバルがいる」と発言するのを目撃する。誰もが米原沙羅七段(星野奈緒)のことだと思う中、二人の幼馴染である眞人は、あるトラウマから対人対局を避けていた。ディレクター・小坂(松岡広大)の策により、賞金1億円の大会へ挑むことになった眞人は、対局を通して隠された真実へとたどり着く……。

タイトル:『361 – White and Black -』
監督:大山晃一郎
出演:長野凌大 パク・ユチョン 星野奈緒
松岡広大 美山加恋 渡辺いっけい 羽場裕一 金田明夫 ほか
プロデューサー:稲葉禄子
棋士/囲碁アドバイザー:吉原由香里
公式サイト:https://361whiteandblack.com/
5月8日(金)よりミッドランドスクエア シネマにて公開中
©2026「361 -White and Black- 」製作委員会

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