名古屋は「ヒットの尻尾を掴んだ地」福山雅治が弾丸舞台挨拶ツアーで語った特別な想い

2024年10月13日に長崎スタジアムシティで行われた、福山雅治さんのフリーライブ「Great Freedom」。31万人以上が熱狂したあの日を、福山さん自らが監督として映画化したライブフィルム『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM@NAGASAKI 月光 ずっとこの光につながっていたんだ』が、絶賛公開中です。

2月14日のバレンタインデー当日、名古屋のミッドランドスクエアシネマにて公開記念舞台挨拶が行われました。ツアーの最中に名古屋から東京へと駆け抜けた、文字通り“弾丸”の一日。熱気に満ちた名古屋会場の模様をレポートします。

一瞬で“ライブモード”名古屋に灯った「月光」の熱気

会場となったミッドランドスクエアシネマ スクリーン1は、開演前から独特の高揚感に包まれていました。前日・前々日に名古屋でのライブを終えたばかりということもあり、客席にはまだまだライブの余韻が色濃く残り、熱気ムンムン。

冒頭、司会者が「ライブ会場だと思って、キャーキャー言ったり“ましゃましゃ”言ったり、盛り上がって楽しんでください!」と呼びかけると、映画館の空気は一瞬にしてライブ会場へ。

大歓声の中、監督・福山雅治さんが登場。客席をゆっくりと見渡した福山さんの第一声は、「名古屋今日は暑いですね」という笑顔の言葉。「本当にこのステージ上、相当熱いですよ」と語る福山さん。観客の熱量が会場の温度を押し上げ、高揚感に包まれる中舞台挨拶がスタートしました。

「走りながら栄養ドリンクを飲んでいる感覚」ファンと循環するエネルギー

トークは、直前まで行われていた名古屋ライブの話題からスタート。2年前の台風による中止、そしてコロナ禍の制限を経て、今回が「8年ぶりの通常開催(フルキャパシティでの発声OK公演)」だったと振り返ります。

「8年ぶりの皆さんの想いと声援が、ステージそして会場にこだまして、大変熱い2日間をいただきました。ありがとうございました」

改めて感謝を伝える福山さんに、観客は大きな拍手で応えます。ライブにおけるエネルギーの源を問われると、福山さんは独特の表現でこう答えました。

「ライブというのはエネルギーの放出もありますけど、同時にいただいていますから。走りながら栄養ドリンクを飲んでいるみたいな感じです」

ステージと客席が互いにエネルギーを補給し合う。その循環こそが、福山さんのライブを支える原動力なのだということが伝わってくる言葉でした。

「追体験」ではなく「再構築」
映画として音を浴びる体験

本作『月光』について、福山さんはその本質を極めてストイックに、そして情熱的に語ります。注目したのは、SNSで寄せられた「これはいわゆるライブの追体験ではない」という感想。

「私の理想の音、理想の映像、理想への執着、理想への執念が、『月光』に込められていると思います」

さらに福山さんは、「今日この場で、思い出としてのライブの追体験ではなく、映画になった作品として、音を浴びる、映像を浴びる体験をしていただくというつもりで作りました」続けました。

監督「福山雅治」がここで目指したのは、単なるライブの記録(アーカイブ)ではなく、福山さん自身がステージで何を感じ、どのような音を聴き、どんな光景を見ているのか。その脳内の世界を「Dolby Atmos®(ドルビーアトモス ※1)」などの最新テクノロジーを駆使して再現した映像。

(※1)Dolby Atmos®:従来のサラウンドシステムに「高さ」の概念を加えた立体音響技術。前後左右だけでなく上からも音が降り注ぐような感覚を得られ、圧倒的な没入感を体験できます。ちなみに、この日、舞台挨拶付き上映が行われた、ミッドランドスクエアシネマ スクリーン1は、MIDLANDQUALITY SOUNDSYSTEM「粋(いき)」https://www.midland-sq-cinema.jp/iki/という独自の音響設備が備えられ、この空間で叶えられる最高の音響で、作品を楽しむことができます。

「削ぎ落として、注ぎ込む」徹底したこだわりと制作の裏側

舞台挨拶では、事前にファンから寄せられた質問に答えるコーナーも。一人ひとりに視線を送りながら丁寧に応答する姿に、会場の距離感はぐっと縮まっていきます。印象的だったのは、収録曲の選定に関する質問です。ライブの定番曲「少年」をあえて収録しなかった理由について、福山さんはこう明かしました。

「前作(※2)の印象が非常に強かったので、今回は『少年』ではなくてもいいのかなと。泣く泣くセットリストからはちょっとお休みという選択をしました」

(※2)前作:2024年に公開されたライブフィルム第1弾『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023』を指す。

たとえ人気曲であっても、一本の映画としての完成度を高めるためなら、あえて引く。そこに福山さんの、監督としての徹底したクリエイティビティが集約されていました。

「削ぎ落とせるものは極限まで削ぎ落として、注ぎ込めるものは最大限まで注ぎ込む。音の一音一音に至るまで、何もかもが注がれて成り立っているんです

また、動画制作の悩みを相談した観客に対しては、「字コンテ(※3)は、迷った時に戻れる地図、設計図」と具体的なアドバイスを送る場面も。さらに、衣装選びでも「本番の3倍は現場に用意し、全部着て、ミリ単位で詰めて照明との相性を検証する」といった妥協なき姿勢が明かされ、客席からは感嘆の拍手が送られました。

(※3)字コンテ:映像の構成を、カット割りや演出指示とともに文字で書き起こしたもの。映像制作の指針となる設計図。そこから、絵コンテ、動画コンテへと進めていく。

1992年2月14日の記憶。名古屋は「ヒットの尻尾を掴んだ地」

舞台挨拶の最後には、名古屋ならではの時間を用意。観客全員で「デラありがとね!」と声を揃えたフォトセッションを経て、名残惜しさを感じつつも、温かな一体感に包まれる中、福山さんは改めてマイクを握り観客と向き合いました。

「せっかくライブで名古屋に来たわけですから、黙って帰るわけにはいかないだろうと。……なんてったってバレンタインデーでございますから」

そう微笑む福山さんは、この日の日付に込められた深い縁を明かしました。

「2月14日はですね、1992年に『Good night』という曲が誕生した場所ですから」

名古屋は、自身のキャリアにおいてヒットのきっかけを掴み、今に至るまでの「重要な転機の地」であると言います。「『Good night』でヒットの尻尾をつかみですね、今に至ります。その名古屋に来たんですから、やっぱり寄らずにね、皆さんと舞台挨拶でご挨拶せずには帰れないという思いで、本日も舞台挨拶させていただきました」35周年という節目の年に、再び同じ日付で名古屋に立ち、ファンと直接挨拶を交わすことへの強い想いが、その言葉の端々から感じられました。

名古屋から東京へ、光を繋ぐ「ライブを超えた体験」

「この後、東京へ帰って……そりゃあもう丸の内ピカデリーに行くでしょうと。東京でも弾丸で舞台挨拶をしてまいります」ライブ直後とは思えないタフなスケジュールでありながら、その表情には迷いがありません。自身の足で直接、全国のファンに感謝を届けたいという責任感。それこそがトップランナーであり続ける福山雅治さんの姿でした。

「引き続きこの『月光』、ライブを超えた体験を多くの方に楽しんでいただきたいと思っております」

最後まで客席を名残惜しそうに見渡しながら、大きな拍手の中、福山監督は次のステージへと向かっていきました。

名古屋のバレンタインデーに灯された「月光」。それは監督・福山雅治が、自身の執念と愛情を全て注ぎ込んだ、美しくも力強い光の結晶です。福山さんの脳内にある理想の音と、テクノロジーが織りなす圧倒的な映像世界。まだ観ていない方は、ぜひ劇場の最高の音響設備の中で、この「ライブを超えた体験」を浴びてみてください。鑑賞後、あなたの心の中にもきっと、ずっと消えない確かな光が繋がっているはずです。

舞台挨拶東京編

作品紹介

『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM@NAGASAKI 月光 ずっとこの光につながっていたんだ』
監督:福山雅治
出演:福山雅治、柊木陽太
配給:松竹
製作:アミューズ
公開:絶賛上映中
公式サイトURL:fukuyamamasaharu-livefilm.com/gekko
©︎2026Amuse Inc.

トップページに戻る

1

2

おいしい映画祭

アーカイブ