山田裕貴、地元・名古屋に凱旋！
映画『爆弾』舞台挨拶に永井聡監督と登壇
映画『爆弾』の“爆弾級”大ヒットを受け、11月9日（日）ミッドランドスクエア シネマで大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、主演の山田裕貴さんと永井聡監督が揃って登壇。同じ愛知出身の佐藤二朗さんとの裏話を明かしました。
10月31日（金）に公開を迎えた映画『爆弾』。公開から4日間 (10月31日～11月3日)で、動員37万9013人、興行収入5億2045万円を突破し、邦画実写映画で初登場第1位を記録。
SNS上でも「没入感がやばい」、「間違いなく山田裕貴ベストアクト」、「佐藤二朗さんの怪演が凄すぎる」など衝撃と興奮の声が続々と寄せられ、幅広い層から支持を受けての大ヒットスタートを切っています。
物語は、酔って連行された謎の中年男「スズキタゴサク」が、都内の連続爆破事件を予言するところから始まる。スズキは「次(の爆弾)は1時間後に爆発します」と告げ、取調室で刑事たちと謎めいた“謎解きゲーム”を繰り広げます。
地元・名古屋に凱旋した山田さん。満席となった会場から熱烈な歓迎を受け「スゴイ！ なんか1番盛り上がりがすごい」と、地元の熱狂ぶりに驚きと喜びを見せると、さらに会場を見渡し、「みんな母ちゃんかな？親戚（が集まってる）みたい（笑）」と思わず照れ笑いを浮かべ、「なんか家族。俺の家族だ、みなさん、ほんとに。ありがとうございます」と、温かい「ただいま」の挨拶を贈りました。
永井監督も「この映画、本当に愛知県の皆様のおかげで（完成しました）」と感謝を述べ、「愛知県が生んでくれたこの山田さんと、愛知県が生んでくれた佐藤二朗さんと、中日ドラゴンズさんのおかげで完成しました。みなさんのおかげだと言っても過言ではありません」と語り、会場を沸かせました。
公開から約1週間が経過し、すでに3回鑑賞したことを告白した山田さん。「3回目でようやく冷静に見れたというか、自分が出ているもんですから、（つい）反省点を探しながら見ちゃうんですけど」と前置きしつつ、「3回もみて、まだ面白いか、みたいな。それを（出演している）自分で思っているのが不思議なぐらい、本当に総合力の高い作品だなって『本当にすごいな！』って思いました」と、作品の持つ力に改めて圧倒されていることを明かす。
また、永井監督は本作について「本当に、これは音の映画。音と、『顔』だよね！」とこだわりを明かすと、「こういうタイトルなので、どうしたって爆発シーンを期待しちゃうと思うので、そこは力をいれて…爆発シーンは、全てエキストラも入れて、ほんとに火薬で爆発させてます！」と、リアルな音と映像への追求を語りました。
トークは、劇中で強烈な印象を残す「スズキタゴサク」を演じた佐藤二朗さんの話題に。
山田さんは、取調室での演技合戦を振り返り、「二朗さん、本当にすごいじゃないですか。セリフ量もスゴイんですけど、ご自身の中で波みたいなものを作っていたり、『にゅにゅにゅにゅにゅにゅ』とかもアドリブだったりするんです。それに、何回同じ芝居をしても熱量もテンポも落ちない、間も変わらないその再現性がスゴくて」と絶賛。
さらに「新たな発見があれば、その前の芝居をいったん忘れて僕とセッションしてくれようとする。もうほんとに楽しかったです。類家の気持ちでした」と濃密なセッションの喜びを語りました。
これに対し永井監督は、渡部篤郎さんが佐藤二朗さんをイジっていたエピソードなど、和気あいあいとした現場の裏話を披露しました。
最後に観客へのメッセージとして、自身が作品から受け取ったテーマを語った山田さん。「僕が感じたのは、踏みとどまれるか踏みとどまれないかの違いなんだと。類家は踏みとどまれる人、タゴサクは踏みとどまれなかった人」 と切り出し、「僕たちって、このSNS社会の中で、叩きたい人をとりあえず叩きまくるけど、悪い人は本当に悪さをしたくて（やっているのか）…『そこに何かあるんじゃないか』って思えるだけで、人に何か優しくできるような気がしてて。だから、僕も『クソッ』て思うことはあるけど、踏みとどまって、綺麗な言葉を使っていきたいと思いました。そして、この映画がたくさんの人の心に届いたら…」 と現代社会に通じるメッセージを伝えると、「皆さんの感想で（この映画を）爆発させてあげてください！」 と呼びかけました！
映画『爆弾』は全国で大ヒット上映中です。
取材・文：にしおあおい（シネマピープルプレス編集部）
映画『爆弾』作品情報
出演：山田裕貴 伊藤沙莉 染谷将太 坂東龍汰 寛一郎 片岡千之助 中田青渚
加藤雅也 正名僕蔵 夏川結衣 渡部篤郎 佐藤二朗
原作：呉勝浩「爆弾」（講談社文庫）
監督：永井聡
脚本：八津弘幸 山浦雅大
主題歌：宮本浩次「I AM HERO」（UNIVERSAL SIGMA）
配給：ワーナー・ブラザース映画
公式サイト：bakudan-movie.jp
公式 X：@bakudan_movie
公式 Instagram：@bakudan_movie
©呉勝浩／講談社 2025 映画『爆弾』製作委員会
