ひとりの武士が起こす奇跡に注目『侍タイムスリッパー』全国拡大公開決定!

侍タイムスリッパー

幕末のサムライが現代にタイムスリップして時代劇の“斬られ役”に
たった1館の上映からスタートしたコメディ『侍タイムスリッパー』
9月13日より松竹、東宝系をはじめ50館以上で全国拡大公開が決定!

侍タイムスリッパー

現代の時代劇撮影所にタイムスリップした高坂新左衛門を演じるのは山口馬木也

物語の舞台は幕末。会津藩士・高坂新左衛門が、宿敵の長州藩士と刀を交えた刹那、落雷が! 目を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所だった…。現代の時代劇撮影所にタイムスリップしてしまった幕末の武士が、「我が身を立てられるのはこれのみ」と、磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていく姿を描いたコメディ『侍タイムスリッパー』。

8月17日(土)に、インディーズ映画の聖地である池袋シネマ・ロサで封切られると、初日からSNSで話題となり満席になる回も目立つなか、8月30日(金)からは川崎チネチッタでも上映がスタート。そして、9月13日(金)より新宿ピカデリー、TOHOシネマズ 日比谷などの松竹・東宝系をはじめ、全国順次拡大公開が決定!

東海エリアでは、ミッドランドスクエア シネマ、センチュリーシネマほかでの公開が決まっています。さらに「ギャガ」が配給に加わり、今後も上映館が続々決定するとのこと。実は筆者も、名古屋での公開を待ち望んでいたひとりだけに、この発表は嬉しいです。

監督は、米農家でもあり『拳銃と目玉焼』、米作りを丹念に描いた『ごはん』の安田淳一監督。監督自身「『カメラを止めるな!』を目指して作った」と語っており、自主制作映画でありながらも、あまりの脚本の面白さに時代劇の本場・東映京都撮影所が快く全面協力。作品が完成した時の監督の貯金残高はなんと7千円だったのだとか。

見どころは、なんといってもサムライと時代劇への深い愛と思いが伝わってくるところ。タイムスリップした現代で戸惑いながらも「斬られ役」として居場所を見出していく新左衛門の目を通して、時代劇が作られる裏側や置かれている環境、そしてなにより時代劇の面白さを再確認する仕掛けに加え、想いとして受け継がれて欲しい部分とアップデートすべきところの塩梅が絶妙にブレンドされており、食べ物や命の大切さが身をもって感じられる内容になっているのです。気づいたら拍手喝采を送りたくなり、笑顔で映画館を後にするような作品に仕上がっているのですが、聞くところによると公開されている映画館では、暗闇のなかで笑い声をあげながら時間を共有し、エンドロールではリスペクトと感謝を込めた拍手に包まれているそう。

劇中での愛すべきキャラクターも相まって、誰もが応援したくなるキャストたちに対して「7回観ました」「4回目です」と話しかける“侍タイサポーター”もどんどん増えているとのこと。これは「100年に一度の奇跡」と言われた、あのブームの再来かもしれないですね。

東海エリアからも、侍タイ旋風に追い風を起こすべく、シネマピープルプレスでもいろんな形で応援していく予定です。

東海エリアの公開予定

【愛知県】
ミッドランドスクエアシネマ 2024年9月13日~
センチュリーシネマ 2024年9月13日~
MOVIX三好 2024年9月13日~
TOHOシネマズ赤池 2024年9月13日~
刈谷日劇 2024年9月13日~
ユナイテッド・シネマ豊橋18 2024年9月13日~

【岐阜県】
TOHOシネマズモレラ岐阜 2024年9月13日~

【静岡県】
TOHOシネマズ浜松 2024年9月13日~
静岡東宝会館 2024年9月13日~
シネプラザサントムーン 2024年9月13日~

※劇場公開日の詳細は『侍タイムスリッパー』公式サイトをチェック!
https://www.samutai.net/


安田淳一監督 コメント

10年前に初めて『拳銃と目玉焼』という映画を作った時、日本全国の劇場にDVDを送ったり、持ち込んで上映のお願いをしましたが、ほとんど相手にしてもらえず、大阪のとあるミニシアターが上映を決めてくれました。初日こそ30席が満席になったものの、翌週には観客が1名という日もありました。それを思うと、『侍タイムスリッパー』は毎日多くのお客さまが劇場に来てくださり、大手のシネコン様から直接オファーを頂けたことが夢のようです。僕だけではなく、出演頂いている俳優さんや助けてくれたスタッフ、そして自主映画で頑張っている皆のためにも、なんとか結果を残したいと思います。

『侍タイムスリッパー』作品紹介

【ストーリー】時は幕末、京の夜。会津藩士・高坂新左衛門は、密命のターゲットである長州藩士と刃を交えた刹那、落雷により気を失う。眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。行く先々で騒ぎを起こしながら、江戸幕府が140年前に滅んだと知り愕然となる新左衛門。一度は死を覚悟したものの、やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と、磨き上げた剣の腕だけを頼りに撮影所の門を叩く。「斬られ役」として生きていくために…。

タイトル:『侍タイムスリッパー』
監督・脚本・撮影・編集:安田淳一
殺陣:清家一斗
出演:山口馬木也 冨家ノリマサ 沙倉ゆうの 峰蘭太郎
撮影協力:東映京都撮影所
配給:ギャガ 未来映画社
2024年/日本/131分/カラー/1.85:1/ステレオ/DCP
©2024未来映画社
公式サイト https://www.samutai.net/

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