70歳を迎えても現役バリバリ。
アクションスターとして第一線で活躍する
リーアム・ニーソン叔父貴、出演100本記念作品。
『クライング・ゲーム』のニール・ジョーダン監督とのタッグで、
作家レイモンド・チャンドラーが生み出し、
ハンフリー・ボガートをはじめ名だたる俳優が扮してきた、
超有名なキャラクター“探偵フィリップ・マーロウ”を演じるというんだから、
観ないワケにはいかない!
今回の映画は、作家ジョン・バンヴィルが
チャンドラー風に書き、
本家から「ロング・グッドバイ」の続編として公認を受けた
「黒い瞳のブロンド」『名義はベンジャミン・ブラック)が原作。
アメリカ・ロサンゼルスに事務所を構える探偵フィリップ・マーロウが、
ブロンド美女の愛人捜索依頼を受けたことから事件に巻き込まれていく。
タフでダンディ、権力に媚びず、信念を貫く孤高の探偵マーロウ役は、
リーアム・ニーソン叔父貴にピッタリ!
今までの中で最高齢のマーロウらしいけれど、
ただセクシーなのではなく、程よい枯れ具合がなんとも魅力的で。
スーツの着こなしや、タバコを燻らす横顔に渋みがダダ漏れ。ただただカッコいいのだ。
アクションの見せ場は少ないけれど、
ハリウッドの深い闇へと繋がっていくミステリアスなストーリー、
1939年のL.A.の雰囲気を味わえる、ムーディーな映像&音楽に引き込まれた。
依頼人を演じたダイアン・クルーガーがまた美しく。
時代物が本当に似合うんだよね。
さて今回の写真では、ハードボイルドの代表的なアイテムというべき、
中折れハットとウィスキーをチョイス。
リーアム叔父貴演じるマーロウも、
ことあるごとにウィスキーを口にする。
中折れハットを被る姿もめちゃくちゃダンディでした。
2022年製作/109分/PG12/アメリカ・アイルランド・フランス合作
原題:Marlowe
配給:STAR CHANNEL MOVIES
映画ライター 尾鍋栄里子(おなべえりこ)
映画館バイト→雑誌映画担当→映画ライターと、人生の半分を映画業界の片隅で生きる名古屋人。 朝日新聞、中日新聞、フリーペーパーなどで映画紹介記事を執筆中。 映画フリーペーパー C2【シーツー】web版ブログ〝オー!ナイス!”不定期掲