ああ、もう公開してしまいましたね。
お久しぶりの周防監督にお会いできました。
加瀬亮さん主演の問題作、2007年公開「それでもボクはやってない」以来です。あの時は、ティーチン、舞台挨拶、インタビュー、その後も映画祭でトークショーとなんどもお相手させていただいた監督です。奥様とペアでインタビューするのはこれが初めて。
4年ぶりの最新作は「ダンシング・チャップリン」
現代バレエ界を代表する振り付け師、ローラン・プティの代表作のひとつ「ダンシング・チャップリン」の映像化。
映画化と言っても、ただ舞台を撮るだけではありません。周防監督がそんなことありえない。そう、周防監督ならではのバレエ映画の誕生なのです。
前半は監督自身が映画化に向けて奔走する様子や、ダンサーたちの稽古の模様など制作過程を追うドキュメンタリー「アプローチ」、後半は周防監督が「ダンシング・チャップリン」の中の13演目を映像作品として再構成・演出した「バレエ」の2幕構成となっている。前半後半の間にインターバル5分あります。
ことのはじまりは96年に日本公演があり、(周防監督と草刈さんが結婚した年)奥様と一緒に見に行ったそんなころからはじまっていたそうです。プティの分身というべきバレエダンサーのルイジから『自分が踊れるうちに作品を映像に残したい』と打診があり、僕も引退を決めていた妻の姿を撮りたかったので、映画にすることになったと映画化の経緯を語ってくれた。
主演はバレエの初演からチャップリンを踊るルイジ・ボニーノと草刈民代。2009年にバレリーナを引退し、女優に転身した草刈の“最後のダンス“を収録した作品でもあります。
「バレエは美しいとされる体の動きが一つ一つ決められている。長い年月をかけて積み上げられた制約、これは文化そのもの」と熱く語っていました。バレエをあまり観たことがない人もこれは存分に楽しめます。
2人のバレエダンサーを追う第2部も見事ですが、第1部の面白さは突出していますから!
またチャップリンの映画もみたくなったな。
写真撮影をしたあと、チェックをするのは監督でした。
カメラを手にして
監督:二枚あるけど、こっちがいいかな、民代さん、これでいい?
草刈:う〜ん、任せるわ。
いいなぁ、この夫婦関係。