阪元裕吾監督
阪元裕吾監督は「週刊少年ジャンプ」を愛読し、のちにハリウッド映画などなど作品を観ているとインタビューで語っていました。そんな監督が生み出した映画の特徴は本格的な魅せるアクションと緩急のある脚本、そして個性際立つキャラクター達。
しかも福士誠治さんが初主演を果たした『ある用務員』(2021年)はハードボイルドな作品でかっこいいガンアクションと共にラストの殺し屋達との死闘なんかブルース・リー映画みたいで興奮しました!でね、その時に登場した女子高生殺し屋コンビは印象に強く残っていて、そんな二人のキャラがそのまま主人公として活躍する映画『ベイビーわるきゅーれ』は、カッコ可愛くて脱力系なのにキレのあるアクションがまた楽しくてコメディ要素の強い作品。それが話題になり、ロングランヒットを記録したんです。
髙石あかりさん、伊澤彩織さん
何がそんなに良かったって、主演の髙石あかりさんの表情豊かで面白い喋りっぷりと、普段、スタントマンをしている伊澤彩織さんのそりゃぁもう惚れ惚れするアクションの連打なわけです。だって本物のアクションですからカットで割ることもあんまりなく、カメラも一緒に動きながら撮影しているんだから香港アクション映画で育った私は悶絶ですよ!
その続編となる映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』は、「ガンアクションだけじゃなく肉弾戦にも次回はトライしたい」と以前、言っていた髙石さんの望み通り、しっかり素手のアクションもあり、伊澤彩織さんがまた男性陣をボッコボコにしてくれます。それだけじゃなく、相変わらず二人の仲の良さと互いの性格が良くわかるエピソードも満載。お金に困った殺し屋コンビが着ぐるみバイトをしたりと、前作のメイドカフェとは違うコスプレアクションに大笑い。しかも今度の相手は、男性殺し屋コンビで、演じるはダンスやアクションも得意とする丞威さんと子役から活躍する濱田龍臣さん。さすがエンターテイメントを愛する阪元監督と魅せるアクションを目指す園村健介アクション監督のコンビですね、と納得しておりました。
さらにまんべんなくお楽しみを作りながら、普段、私も気になっていた監督の名前とあの脚本家さんのヒット作をネタにしたエピソードまであって、あれには抱腹絶倒。女の子達がアクションをやる面白さを最大限に表現した監督、キャスト、スタッフには、大きな花束を贈りたい気分です〜。
「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」 3月24日(金)より新宿ピカデリーほかにて公開 髙石あかり 伊澤彩織 水石亜飛夢 中井友望 飛永 翼(ラバーガール) 橋野純平 安倍 乙 / 新しい学校のリーダーズ / 渡辺 哲 丞威 濱田龍臣 監督・脚本:阪元裕吾 アクション監督:園村健介 配給・宣伝:渋谷プロダクション ©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会 公式サイト:https://babywalkure.com/ 公式ツイッター:https://twitter.com/babywalkure2021
伊藤さとり
ハリウッドスターから日本の演技派俳優まで、記者会見や舞台挨拶MCも担当する。全国のTSUTAYA店舗で流れる店内放送wave−C3「シネマmag」DJ、俳優対談番組『新・伊藤さとりと映画な仲間たち』(YouTubeでも配信)、東映チャンネル×シネマクエスト、映画人対談番組『シネマの世界』など。NTV「ZIP!」、CX「めざまし土曜日」TOKYO-FM、JFN、インターFMにもゲスト出演。雑誌「ブルータス」「Pen」「anan」「AERA」にて映画寄稿。日刊スポーツ映画大賞審査員、日本映画プロフェッショナル大賞審査員。