ショメの最新作 ザ・イリュージョニスト

83回アカデミー賞長編アニメ賞にノミネートされた映画『イリュージョニスト』。『ぼくの伯父さん』シリーズで名をはせたフランスの喜劇の名匠ジャック・タチが娘のために書いた幻の脚本を基に、長編デビュー作『ベルヴィル・ランデブー』で独特のセンスを発揮したシルヴァン・ショメがアニメーション化。



ショメの前作

『ベルヴィル・ランデブー』 幼い頃、三輪車の虜になったシャンピオンはやがて自転車レーサーに。ついにツール・ド・フランスに出場しますが、レース中、誘拐されてしまいます。おばあちゃんと犬が孫を救出するために大奮闘するお話し。

フランス好き、映画好きの友だちの誕生日にDVDを贈ったことがある。

何枚も買い込んで、みんなに配ってたw

そしたら同じ映画が好きな構成作家の友人Wさんも同じコトしてたとか(笑)




イリュージョニストは、『ぼくの伯父さん』をはじめ、生涯にわずか6作品を監督し、今なお世界中で愛され続けているフランスの喜劇王ジャック・タチ。彼は、「FILM TATI No. 4」という娘に捧げた1本の脚本を遺していたのです。半世紀にわたりフランス国立映画センターで眠り続けていたこの幻の脚本に息吹を与えたのが、長編デビュー作『ベルヴィル・ランデブー』で一躍脚光を浴びたシルヴァン・ショメ監督。前作とは正反対ですがシンプルにして、豊潤な、ひとりの時代遅れの手品師と純粋な少女との美しい物語。

 ビジュアルから漂う、暖かさは、何より者大きな魅力でキャラクターの表情のこまやかさや動きはデジタルできっちり計算されたものとは異なる、味があるのです。顔のアップも少なく表情も抑え気味。



エジンバラの優美な景色、活気と伝統が混在するストリート、パリの猥雑な街並みの空気感、背景のビジュアルがその時ドキの心情をじんわり感じさせてくれるのです。

すべてのシーンが絵画のようで印象深いのだ。


4月9日より伏見ミリオン座にて公開。





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