ただ、それだけなのに。それだけなのに面白いのだ。ただ今公開中!
奇跡の救出劇として世界中の注目を集めたチリの落盤事故のように、実際の事故や事件アが物語以上の感動を生むことがありますね。
映画「アンストッパブル」もまさにそう、全米中がその成り行きを見守った実際の鉄道事故をもとに映画化した感動作。
この最悪の事態に立ち向かうのは、特別な人物、ヒーローではなくベテラン機関士と新米車掌という普通の鉄道マン。ことあるごとに衝突していた2人が緊急事態を機に心をひとつにしていく様はこの映画の見どころの一つとなり、観る者の胸を熱くします。捨て身の連携プレーで暴走列車を止めようとするクライマックスシーンは手に汗握る迫力で、片時も目が離せません。またCGで誇張するのをあえて避け、マスコミ報道など徹底的にリアリティに追求した本物志向の映像は、これが映画であることを忘れそうになってしまいます。
対する、新米車掌に分するのは「スタートレック」で注目されたクリス・パイン。円熟のオスカー俳優と若手注目株が入魂の演技でもりあげるぞ。
モンチッチが最後はカッコヨク見えるのだ。