今回は、是枝裕和監督初の韓国製作及び韓国語作
第 75 回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門正式出品作品 「ベイビーブローカー」の紹介です!
韓国に実在する“赤ちゃんポスト”を題材にし、 その“赤ちゃんポスト”で起こったとある事件により繰り広げられる人間模様を描く今作、
僕は、そのようなあらすじを聞いただけで 重く壮絶に聞こえていました。観てない方でそう感じてる方も多いと思いますが、 想像していたよりも全然ポップで明るくて観やすいんですよ! 是枝監督作品史上一番観やすいんじやないかな?と感じました。
僕も、皆さんも、きっと大好きな韓国俳優で、
今作の主人公でもあるソン・ガンホさんは どの映画のどの役にも共通して言えるんですが、お話が上手(巧み)で距離感をあまり感じさせなくて親近 感というか、親しみやすさがある、おじさん感が映画全体に安心感を与えるんだと思います。
それと、 今作はロードトリップなので“車”というある種の密室空間での演出が沢山あることによって、”動く密室空 間”で起こるハラハラする出来事や、ちょっと楽しい場面の数々により、 “嫌でも距離がゆっくり縮まっていく” のが後から思い出すとほっこりするんですよね。 僕は、洗車のシーンが好きです。
【真実と事実】というものは
≒(ニアリーイコール)程度で、、、 どちらも少しずつ違って、人間はその両方が作り上げた今を生きてて、その時の感情だけに流されずに生き なければならない。
真実も、事実も、どちらも幸せを見出すためのひとつのツールであって、事実には 他人には理解し難い複雑な事情(真実)が絡んでいる。
分かっいてるんだけど、解ってない。
改めて当たり前のことに気付かされるばかりの 2 時間でした。
最後までどうなるか分からない展開で、 最後の最後に、あの人物までも心を動かせたこと、変化したことに驚きが隠せませんでした。 でも、「なるほどなぁ~」と納得もできる
最高の着地でした。
割と、韓国は血縁関係重視だと聞いたことがあるのですが、今作の様にメッセージ性のある”新しい家族の 形”を提示する作品を撮るのはなかなか勇気がいることだったと勝手に僕は、考察しています。 だからこそ、是枝監督で良かったと凄く思います。
えーっとですね、、、、 正直恥ずかしすぎるんですが、笑 そんなことを言いたくなるような映画でした。
僕は今月17 歳になり、来年には選挙権をもらいます。少しずつ大人に近づいてる現在 この映画を観れたのは本当に良かったと
心から思いました。
あ、あともう一つ 是枝監督作品ほとんどに食事のシーンがありますが、今回もかなり飯テロで食欲を誘いました。そしてその 食事のシーンもまた意外と重要で、、、、
まあ、観て確認してみてください!!!
では、また次回!
ゆーと。
映画観賞:年間200本
将来は映像監督めざしています!
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「ベイビーブローカー」ストーリー
古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョン(ソン・ガンホ)と、〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働く児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)。ある土砂降りの雨の晩、彼らは若い女ソヨン(イ・ジウン)が〈赤ちゃんポスト〉に預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだ。しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づき警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく白状する。「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という言い訳にあきれるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。一方、彼らを検挙するためずっと尾行していた刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)は、是が非でも現行犯で逮捕しようと、静かに後を追っていくが…。
映画『ベイビー・ブローカー』
公開日:2022年6月24日(金) TOHO シネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、イ・ジウン、イ・ジュヨン
製作:CJ ENM
制作:ZIP CINEMA
提供:ギャガ、フジテレビジョン、AOI Pro.
配給:ギャガ
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