1990年代、『ピアノ・レッスン』でアカデミー賞を受賞し、一世風靡したジェーン・カンピオン監督の最新作。ブライト・スター
若くして亡くなった19世紀の有名なイギリスの詩人キーツと、その叶わぬ初恋の相手ファニーのはかない恋を描いた物語です。
詩を読むという文学的な趣味が私にはないため(笑)キーツという詩人はまったく存じ上げませんでした。ロックなキースは大ファンですが。
やはり、映画ってすごいわ。
この映画を観なかったら、キーツという詩人の存在すら私の人生の中でスルーするところだった。
カンピオンの作品は女監督ならではの視点で、女性を官能的に描いたものが多いのですが、今回はとってもピュアな恋物語。時代劇、詩人、病気、身分違いの恋・・なんだか暗くて重いイメージですが、観る前と観た後ではまったく印象が違った。この二人の恋物語はとても身近に感じたのでした。恋人たちの激しくも切ない気持ちを飾らず正直に表現しているところが現代人にも共感できたとおもう。
結核に倒れる運命にある、詩人のジョン・キーツは、売れない詩人として貧困の毎日を送っていました。同じ作家業をに励む友人達からは高い評価を受けるものの、世間一般や評論家の反応は冷たい。そんな彼と恋に落ちるのが、キーツの居候先の隣に住む裁縫が得意な18歳の勝ち気でなファニー・ブローン。
キーツは名詩人としてその名を残し、没後も名詩人たちに影響を与えた偉大な人で、ファニーと恋をしてから他界するまでの2年間には燃え盛るような創造性に溢れた作品を書いたと言われています。
ファニーの妹がとてもかわいくて、真っ赤なくるくる巻き毛でちょっぴりおませ。ファニーの心配をしつつもここぞというおいしいシーンをもっていくのです。
この映画で一番のお気に入りはなんといっても裁縫が得意というファニーのドレスたち。アカデミー賞にもノミネートされましたが、とにかくカワイイの!時代劇だからといってごてごてしたデザインや派手なものではありませんよ。
パーティドレスも自分でつくっちゃう。
ファニーのドレスの特徴はフリル。
「この、トリプル・プリーツ・マッシュルームカラーをまとったのは、
↑のドレスを縫うシーン
さらに帽子もステキ。
このストローハットほしいっ!