6月5日公開 松たかこさん主演の「告白」
明日いよいよ中部地区の完成披露試写会です。
司会をするため、本日一足お先に映画を観てきました。
2009年本屋大賞に輝き、上半期単行本フィクション部門第1位を記録した湊かなえの同名小説を原作に、教え子にまな娘を殺された中学校教師の復讐により、生徒達とその親の心の内が暴かれていくという心理サスペンス。
「わたしのむすめはこのクラスの生徒に殺されたのです」という教師の告白から始まり、殺人事件に関わった登場人物たちの独白形式で構成され虚実入り混じり、驚愕・戦慄・唖然の連続で、読む者に当事者意識をたたき込むようなリアリティのもった物語。
私は、原作を読んでいるのですが、映像にすると想像以上に過激なシーンがくっきりし、物語をしっているのに、真相を知っているにもかかわらず緊張感でいっぱいでした。
映画のさわりをちょっとだけ・・
冒頭のホームルームの時間。先生の話を聞かず
生徒達は各々好きなことをやっている。メールをしたり、しゃべったり
落書きしたり・・
ところが先生がこの春で教師を辞めると言ったとき、生徒達は反応した。
さらに
テレビで有名なヤンキー先生の話。
愛娘を事故でなくした話。
生徒の半数は、先生の話に耳を傾けはじめる。
そして衝撃の告白。
「わたしの娘はこのクラスの生徒に殺されたのです」
そのとき、生徒達はチェーンメールで「犯人さがし」をする。
原作を読んだとき、わたしも同じことをした。
犯人は誰?
好奇心だけがその時生まれたことをあとから恥ずかしく思いました。
この物語は、犯人捜しが目的ではないのです。
先生の告白が終わりタイトルが登場。
もうこの15分間で松たかこの演技といい、生徒達の表情、言動のリアリティといい、すごいエネルギーが必要な映画だとおもった。
『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』などの大傑作を生み出してきた、中島哲也監督のあのファンタジー要素の強い映像世界を創造していた人は驚くでしょう。
映像の色もモノクロームなのです。
だからこのプレスシートをいただいたとき、ショッキングピンクなのがすごく驚いた。
さまざまな関係者の告白によって明かされていく事件の真相と目線が変わることで起こるドンデン返し。現代的なファクターが強烈なリアリティと緊張感を生み、衝撃的なラストを迎えていく。
誰が正しいのか?何が本当なのか?
人間の負のエネルギーが次々とあふれ出し、それらは連鎖し、悲劇は加速していく。私は一瞬も目が離せませんでした。
みなさんがどのように見たか、どう感じたのか。
しりたい。