The post 「この作品に出会って幸せ!見た人の心の中で育てていただければ…」福山雅治『沈黙のパレード』の公開記念舞台挨拶で first appeared on シネマピープルプレス.
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― 東海エリア(愛知、岐阜、三重)の印象について
福山(以下敬称略) 愛知、岐阜、三重、CBCさんでですね「(パーソナリティを務める)地底人ラジオ」をオンエアしていただいてまして『ありがとうございます』…あれ?聞いてない??ラジオ聴いてくれてない???空気(会場拍手で応える)笑…本当にありがとうございます。でも、ライブでデビュー当時からお世話になっていて、もうず~っと名古屋のファンの方や名古屋の街にも撮影でもお世話になっていて、すごい近い、近いのでね東京から、すごく愛着というか親しみを覚えております。
柴咲 名古屋にはツアーでも来させていただいていて、映画の宣伝でも来させていただいてるんですけど、なんだろう…独特の…とてもいい意味での独特の雰囲気があって、ツアーの時は会場ごとに色をつけたりとかよくしてるんですけど、結構、茶色系の暖色みたいなイメージが多くて、今日も取材を受けていたんですけど、それをイメージしてお洋服を選んだりとかしてました(会場から漏れ聞こえる「ほぉ」「へぇえ~」の声)今日はオレンジよりなんですけど、ちょっと濃い色が入ってるみたいなイメージなんですよね。なんか、こうミックスされてるみたいなのは、西と東のいろいろないいところも内包している場所だからかなぁ…っていうのもあります。まぁ、イメージなんですけど。ツアーの時とかも、なんかね、ついついリラックスして結構喋っちゃうみたいなことがあります。
― 時間があれば行ってみたい場所
福山 お伊勢さんはねぇ、僕も1回行きましたよ!
柴咲 1回?もっと行ってるかと…思いました。
福山 いやいや1回でしたね。なんか素敵なところでしたよ、やっぱり。
柴咲 そうですよねぇ。
福山 行かれました?
柴咲 何度も何度も行ってます。
福山 さすがですねぇええ。
柴咲 朝5時から!
福山 すごいところですよね。あそこね。あとね、ライブでも行きましたよ。三重県のほうにね(会場から拍手)あのサミットの後ですよね。なんでサミットが三重県の伊勢市でやることになったか知ってます?
柴咲 知らない
福山 あれね。あの…いい意味で、メインの道路が一本しか走ってないので、あと島がいっぱいあってこう入り組んでいるんで(人はそれをリアス式海岸と呼ぶ)攻撃されにくい、立地的に…ってことらしいんですよ。
― 伊勢神宮に来られた時は「おかげ横丁」で食べ歩きをしたり、赤福を召し上がったりしたんですか?
福山 僕はそんな余裕はなく、もう直行して…もう
柴咲 福山さんそれ(「おかげ横丁」で食べ歩き)してたら…ねぇ
福山 フッハッハ 柴咲さんはやられた?
柴咲 私は全然しますけど。
福山 さすがです。(名古屋に来ると)僕は、味噌煮込みうどんは毎回食べるようにはしてるんですけど、今日はちょっとその余裕がなかったですね。ひつまぶしは差し入れでいただきました。美味しかったです。
柴咲 (ひつまぶし)ごちそうさまでした。美味しかったです!
― そして、おふたりのコンビ姿を見るだけで(ファンとしては)胸がいっぱいになりますし、頷いてらっしゃる方も多いですけど、最初に今回の映画の話を聞いた時はどう思われましたか?
福山 あの原作が出たので東野先生の「沈黙のパレード」の原作出ます(という話を聞いて)「出るんだ」「出るということは…もしかして、もしかしてなのかな」と思って、その思いで読んでたんですけども、そしたら「まぁやりましょう」という話になって、ただただ楽しみでしたし、嬉しかったですね。
柴咲 私は、初めのテレビドラマで出演させていただいて、ほんとに久しぶりの感覚だったんですけども、またお声かけいただいて、映画で、西谷監督で、この原作でっていうところで、あぁ、また声かけていただけたことが嬉しかったし、いまのこの年齢で、時を重ねた薫であり私だからこそ演じられるものがありそうだなと思ったので、お引き受けしました。で、お引き受けした後に感じたのは、やっぱりファンの方々の熱と「湯川先生、薫、草薙さんのいいトライアングルを待ち望んでいた」っていう温かい声と、製作陣の愛情が、フィッティングとか準備の段階からものすごく伝わってきて、あぁこれはいい現場になりそうだなって思って始まった作品です。
柴咲 湯川先生は何年ぶり?
福山 僕も9年ぶりなんですけれども、僕、この間オンエアされた「ガリレオ 禁断の魔術」というドラマの撮影から先に入っていって、それがだいたい映画を撮る2か月ぐらい前なんですけど、その「禁断の魔術」のフィッティングというか衣装合わせの時に、まずひとつ最初のピークを持っていきました。スタッフさん全員の前に、衣装を着て「湯川学」として出ていこうと思っていたので、その時に「湯川さんだぁ」「テレビで見た湯川さんだ」「帰ってきた湯川さんだぁ」って思ってもらえたら、この作品の入口としては合格なのかなって、そういう気持ちで衣装合わせに臨みましたね。
― どういったことを意識して演じられましたか?
柴咲 私はなんか、変わらないというより「変わる良さ」って人間にはあるなぁと思っていて、経年変化だったり、時を重ねた厚みだったりとか、そういったものが薫もそうだし、湯川先生に特にそれを感じたんですよね。なんか今の福山さんが演じる湯川先生がいちばんいいなぁと私は思っていて、あの30代の時の福山さんが演じた湯川先生も素敵なんですけれども「やっぱりなんかいいな」ってひっそり声になってしまいますが、なんだろう、その佇まいとか特殊なキャラクターだと思うんですよ。プライベートで何しているかは特に描かれてないし、洗濯はしてるのか、料理はしてるのか、まったくわからないまま、ずっとシリーズでもきてるんですけど、なんかそのどんどんどんどん心のボトルが深くなっていってるような感じが、スクリーンにも出ていて素敵だなぁと思いました。
― ほんとうに深みを増したあの味わい深さみたいなものを皆さんにも感じていただけたらと思うのですが、湯川先生というと天才でもあり変人でもあるかと思うのですが、柴咲さんからご覧になって、福山雅治さんの天才な一面だったり、変わってると思うところは?
柴咲 目には見えない努力をしていらっしゃると思うし、でなければこんなにずっと第一線以上で活躍できないと思うんですよね。私にはわからない苦労もあると思うし、なんだけど、それを微塵も感じさせずに、ファンの方と交流していろんなものを提供し、作り続けていくって並大抵のことじゃないなと思う。それは、まさに天才的だと思うし
福山 いえいえ(照)
柴咲 ある種変人でもありますよね(会場 笑)すごいことなんですよ。やっぱりそういうのって、というのと、やっぱり几帳面(力説)。一言では表せないぐらい几帳面で。気がついちゃうんですよ。
― いろんなことに
柴咲 そう。それで、なんていうのかな、とっても誠実なんですけど、私は結構ダイレクトに、もしかしたら相手が傷ついちゃうかもしれない一言をバッと言ってしまって、後で後悔したりもするんですけど、そういったことはなく、でも思ったことをきちんと表現されているし、嘘偽りではないんですよ。決して。
福山 ありがとうございます。先ほどね、浦口さん(MC)のマイクの距離の件ですね。
― 先ほど私がマイクの距離を離しすぎてしまって…あの時はアドバイスを下さりありがとうございました。
福山 (マイクの位置を指示して)あの、これぐらいの、3人が3人とも同じぐらいのマイクの距離で話をしたほうが、PAさんはやりやすいんですよねっていうね(福山さんがPAさんを見ると、PAさんも「恐縮です」とペコリで表現)
― 全体への目配りをありがとうございます。かたじけないです。改めて久しぶりに湯川を演じられて、どんなところに湯川の魅力を感じましたか?
福山 魅力…なんなんでしょうねぇ。僕もファンなんですけど、湯川学という人間が登場してきた当初は…あの今回撮影に入る前に、コロナ禍だったというのもあって時間があったので、ドラマシリーズから映画も含めて「ガリレオ」シリーズ全部見たんですけど、最初のドラマの12話ぐらいの頃って、ほんとにこう、この人は何を考えてて、人としての人情みたいなものは当然描かれてないんですけど、それで薫さんに怒られてるんですよ。「お前面白い」って言ったら「何が面白いんですかぁ(怒)」って、すっごい怒られてるんですよ。で(湯川は)怒られていることもわからずポカーンとしているみたいな、そういう湯川さんだったんですけど、時を経てこう『容疑者Xの献身』で石神とのことがあったり『真夏の方程式』で少年(湯川は子どもが苦手)との出会いがあったりする中で、なんだかんだ言いながら、彼自身も実は非常に人間味のある、非常に深い、非常に脆いところがあるっていうのが少しずつ浮き彫りにされて、その両方を持ち合わせているから魅力的なのかな?湯川さんは、と思いましたね。
― おふたりにとって「ガリレオ」シリーズはどんな存在か聞かせて下さい。
柴咲 私にとっては、かけがえのない作品ですし「これで一切終わりです。」ってことではなく、なんかこう希望を持って、これからも関わっていけたらいいな。これからみなさんご覧になると思うんですけど、ほんとに緻密で、画面全体を隈なく見ている西谷監督の愛情ですよね。スタッフも含め、西谷監督率いるスタッフ陣の愛情が、劇中にギュっと詰まっている作品ですし、原作のパワーっていうものもありますし、何より主演としてず~っと湯川先生を演じていらっしゃる福山さんの愛情もありますので、それを心で感じていただければと思います。
福山 15年間。間は空いてますけれども。15年間1つの作品が続いていくこと。で、ひとつの役柄を続けられることっていうのは、僕がエンターテイメントの仕事を始めて35年、34年ぐらいですかね?になるんですけども、音楽の仕事より先に映画の仕事から始まったので、そこからカウントしますけれども、まさかこういう風に、ひとつの役柄と人生を過ごしていけるという風には思ってませんでした。かつそれが、自分自身もその作品のファンであり、原作のファンであり、キャストのファンであり、僕は湯川さんのファンであると同時に、薫のファンでもあるし、草薙のファンでもあって、もちろんそこには栗林さん(湯川の助手)という人もいて、そういう自分が好きな作品に携われて、ず~っと長く一緒に過ごせるっていうのは、自分にとって本当に幸せな作品ですし、そういう出会いがあったことを本当に幸せに思っています」
福山 そうはいいながら、やっぱりそれはみなさまによって育てられたというのが事実なので「観たいな」「次はないかな?」「もっかいDVD見ようかな」と、みなさんがそういう風に思って下さるからここまで続いていく訳ですから、(隣でソワソワしている柴咲さんを横目に)ほら、この柴咲さんのモジモジでちょっとは伝わったと思いますけど、この作品もみなさまひとりひとりの心の中で育てていっていただけると嬉しいです。「実はもう見ました」って方はどのぐらい?(観客席に続々あがる手)あぁああ「おかわり」ありがとうございます。
― 追いパレードですね。
福山 追いパレードです(ニッコリ)
― 最後のメッセージ
柴咲 制作陣と出演者たちの愛は、観ていただければ伝わると思います。濃厚で濃密なドラマで、そしてやっぱりサスペンスミステリーがあって、観ていてちょっと心苦しくなる、憤りを感じるような部分もありますけれども、きっと観ていただいた後には、それぞれの気持ちに寄り添う、考えさせられるものもある作品になっています。あとは、最後に流れる「ヒトツボシ」という曲が癒しになってくれるんじゃないかなと思います。ぜひご堪能して下さい。
福山 KOH⁺で9月14日に発売になっています「ヒトツボシ」この映画の主題歌、みなさまのおかげでオリコンチャート一等賞いただきました。本当にありがとうございました。(会場温かな拍手)映画を観た後に、このエンディングで流れる「ヒトツボシ」を聴くと、またさらに愛情に変わってくると思います。ぜひ、最後までね。席を立たずにご覧になって下さい。
舞台挨拶中も周囲を気遣い、ファンや作品への思いを言葉の端々ににじませていたふたり。福山さんのユーモアも全開!東海エリアネタてんこ盛りの「実に面白い!」舞台挨拶でした!
映画『沈黙のパレード』は、9月16日より、ミッドランドスクエア シネマほか、全国大ヒット上映中です。
写真で見る『沈黙のパレード』は鋭意作成中。そちらもお楽しみに!
『沈黙のパレード』 監督:西谷弘 出演:福山雅治 柴咲コウ 北村一輝 飯尾和樹 戸田菜穂 田口浩正 酒向 芳 岡山天音 川床明日香 出口夏希 村上 淳 吉田 羊 檀 れい 椎名桔平 配給:東宝 上映時間:130分 公式サイト https://galileo-movie3.jp/ © 2022「沈黙のパレード」製作委員会
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