役所広司×菅田将暉の応酬に思わず?『銀河鉄道の父』2023年5月5日の公開日とともに特報解禁!

役所広司さんが主演を務め、菅田将暉、森七菜、坂井真紀、田中泯ら名優たちが集う『銀河鉄道の父』の公開日が 2023年の5月5日(金・祝)に決まり、あわせて思わず「ホッコリ」してしまう特報映像が届きました。

【動画】『銀河鉄道の父』特報映像!

原作は、門井慶喜さんが大量の宮沢賢治資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた、第158回 直木賞受賞の傑作。監督は『八日目の蟬』『いのちの停車場』など、日本中を感動に導くヒット作を次々と生み出し、地元・豊田市で撮影された『ファミリア』の公開が2023年1月6日に控える成島出さんが務めます。

役所広司さん演じる宮沢政次郎は、父の代から富裕の質屋を営み、家業と一家の主人として、責任感と情熱のある明治の男。ところが長男の賢治(菅田将暉)が生まれると、明治の男には珍しく子育てに熱心。おまけに子供にはめっぽう甘い親バカな一面もみせます。本来は長男として質屋を継ぐはずの賢治といえば、父への反発から学力もないのに学問の道へ進み、さらには商人家系にもかかわらず農業や宗教の道に進みたいと、親泣かせの我が道を行くのでした。父・政次郎と長男・賢治の、人間味あふれる親バカ・ダメ息子のユーモアと苛烈な闘いの日々。そんなふたりがお互いうまくいくように指南するのは、森七菜さん演じる賢くしっかり者の妹・トシでした。

今回、解禁された特報では、暗闇を走る汽車の中で「宮沢賢治の父、政次郎でございます。」という政次郎の自己紹介からスタート。古い町並みの中、「熱く心揺さぶる笑いと涙の家族の物語が誕生する」というナレーションが流れ、「賢治、ただいま帰りました!」と純粋さ溢れる賢治の帰宅シーン、宮沢家それぞれの紹介映像と続きます。政次郎が割烹着をまとい「賢治の世話は私がする」と言うと、賢治が「じゃじゃ!?」と驚く場面も。「明日から家業の修行さ励め」と父親らしく賢治に言い渡す政次郎に対し、「イヤです。」と切り返す賢治。「え!?」という政次郎の驚きもつかの間、賢治は「俺はエマーソンやベルクソン、ツルゲーネフやトルストイの本を読んで勉強しました・・・」と語り出し、「うるせぇ、うるせぇ、ああああ、うるせぇ!」と政次郎はうんざりするという、思わず笑みがこぼれてしまうような親子のやり取りが繰り広げられます。ラストは、「このバカ息子!でもラブだ!超マジだ!」という一筋縄にはいかない親子関係、宮沢家を包み込む愛、ぶつかり合いながらも支え合う家族愛が伝わってくるコピーが印象的な特報映像となっていて、みていてホッコリする内容に仕上がってます。

現時点で発表されているキャストは、政次郎の妻で、賢治の母・イチに坂井真紀さん。賢治可愛さで突っ走る政次郎、そして時に対立する政次郎と賢治を誰よりも深い愛で見守るイチを優しくおおらかに演じます。政次郎の父・喜助に田中泯さん。質屋に学問は必要ない、と頭脳明晰だった政次郎の進学を諦めさせ、政次郎を厳しく育て、賢治に甘い政次郎を諭そうとする喜助を存在感たっぷりに演じます。賢治の弟・清六に、豊田裕大さん。自由奔放な賢治に、政次郎を筆頭に家族中が振り回されるが、我が道を行く賢治に憧れる清六。賢治の陰に隠れながらも優秀で誠実な清六をフレッシュに演じているのにも注目です。

キャストコメント

主演:役所広司
原作に、宮沢賢治の父政次郎のことを「厳格だが、妙に隙だらけの父親だ」というような一文があり、これを手がかりに息子であり、作家宮沢賢治の大ファンの男を演じてゆこうと思いました。また、この人物を作り上げる為に「花巻弁」を聞き取れるギリギリまで攻めてゆけば強力な武器になると信じ頑張りました。成島組に集まったスタッフ、キャスト、素晴らしいチームでした!


菅田将暉
クランクイン前に、岩手県花巻市に行きました。
町の至るところに、宮沢賢治さんの言葉や生きた証が残っていて、その残り香を感じることができました。
ひとりの生き様が約100年後の今なおこれほど土地に影響を与えている。
そして、その言葉や思想、物語は海を渡り世界中に伝わっている。
改めてそんな事を思うと、あまりにも大役で身が引き締まる思いでした。
しかし今回はその家族のお話です。賢治の父や母、妹、弟、祖父、家族との時間がいかに彼の人生にとって大切であったか。
偉大な作品の裏側を想像すると、ひとりの何者でもない青年にも見えてきました。
役との出会いはいつも不思議な縁を感じますが、今回ほど出会えて良かったと思わされた現場も珍しいように思います。
過不足なく演じることは不可能かもしれませんが、自分なりに宮沢賢治と真摯に向き合わせて頂きました。
どうか、宜しくお願いします。


森七菜
今回宮沢賢治の妹宮沢トシを演じさせていただくことになりました。森七菜です。
「銀河鉄道の夜」や「風の又三郎」など、あの名作たちが生まれた時間を肌で感じることが出来た事は、今後の人生においてもとても貴重で豊かな経験になりました。宮沢賢治作品は国語の教科書などで読んだりもしていたので少し難しく考えてしまっていましたが、そんな若い世代の人にも、宮沢家の暖かく愉快で人間味溢れる時間が描かれたこの作品を通して、より宮沢賢治作品を楽しめるきっかけにもしていただけると思います。


坂井真紀
イチは、「人というものは、人のために何かしてあげるために生まれてきたのです」と、子供たちに言葉をかけていたそうです。母というものはどの時代でも、子供を思う気持ち、家族を思う気持ちは、変わらないものです。イチの心を通して見つめた宮沢家は、暖かくて色鮮やかで愛おしくて、「なるほどな」と頷きながら、宮沢賢治の数々の作品を思い出しました。そして、成島組、役所広司さんとの時間は、私の一生の宝物になりました。


田中泯
銀河の星々はすべて主役だと思うが、賢治の祖父であり政次郎の父でもあった男、喜助の死に到る迄の振る舞いに心込めて没入したのでした。はかり知れない人の一生を映画の画面では数度の登場で皆様に感じ取って頂く、何とも不遜で無謀な存在でしょう。撮影されていない祖父喜助のカラダの余白に思い巡らすことが僕の楽しみではありました。楽しかったぁ〜。ありがとうありがとう!


豊田裕大(宮沢賢治の弟・清六役)
宮沢賢治の弟・清六を演じました。
自分の意志を貫き自由に生きる兄に魅了され翻弄されながらも、愛し支えていく宮沢家の一員になれれば、とそんな想いで現場にいました。
また実際に作品に参加してみて、今も昔も家族の本質的な姿は変わらないと実感しました。
それと同時に愛おしく温かい奇跡の連続で、自分は生きているのだと改めて再確認できました。
多くの方にこの映画が届くことを祈っています。


◆監督・成島出
どんな時代でも、親は子の心配をし、振り回されるものです。それは、国民的作家、宮沢賢治の父にも当てはまりました。
門井慶喜さんの原作で描かれている、宮沢賢治の父・政次郎の”父でありすぎる”人物像に魅了されました。そして、ダメ息子だった賢治が、生きる道を見つけ、若くしてその生涯を閉じるまでを、底なしの愛
で包み込んだ宮沢家の人々に、普遍的な家族の絆を感じました。役所広司さんの大らかで人を惹きつける父・政次郎、菅田将暉さんの繊細で透き通ったガラスのような息子・賢治、森七菜さんの賢明ではじけるような輝きを放つ妹・トシに、ご自身の家族や大切な人を想いながら観て頂けたら幸いです。


◆原作・門井慶喜
子供が親を選べないように、親も子供を選べない。生まれてくるのは天才か、努力家か、それとも生活能力のない夢想家か。
宮沢賢治はそのすべてだった。ありあまるほどの生活能力を持ち、家の将来に全責任を負わなければならない父・政次郎との共感。衝突。その向こうにあるものの輝き。
この世には、親子の数だけ銀河がある。私は今回の映画化をもっとも楽しみにしている者のひとりです。


日本のみならず世界中の“人の心”に生き続ける宮沢賢治。没後 90 年となる 2023 年(1896 年8 月 27 日生―1933 年 9 月 21 日没)、不安定で激動の時代に、人の心に生きる力を与えてくれる珠玉の一本が誕生します。映画の公開は2023年の5月5日(金・祝)楽しみですね。

『銀河鉄道の父』作品紹介

宮沢賢治の父・宮沢政次郎。父の代から富裕な質屋であり、長男である賢治は、本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は適当な理由をつけてはそれを拒む。学校卒業後は、農業や人工宝石、宗教と我が道を行く賢治。政次郎は厳格な父親であろうと努めるも、賢治のためなら、とつい甘やかしてしまう。やがて、妹・トシの病気を機に、賢治は筆を執るも―。究極の家族愛を描いた傑作にして、第158回 直木賞受賞作の『銀河鉄道の父』、待望の映画化。

『銀河鉄道の父』
監督:成島出 原作 門井慶喜「銀河鉄道の父」(講談社文庫) 脚本 坂口理子 音楽 海田庄吾
出演:役所広司 / 菅田将暉 森七菜 豊田裕大 / 坂井真紀 / 田中泯
配給:キノフィルムズ
公式サイト:ginga-movie.com
公式Twitter:@Ginga_Movie2023
©2022「銀河鉄道の父」製作委員会

 

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