奥田瑛二監督@今日子と修一の場合

松岡!久しぶり3年ぶりかな?
と取材ルームにはいるなり素敵な笑顔でご挨拶してくださった奥田監督です。
監督として「長い散歩」の時は、10回以上お仕事させていただきましてね、
監督の地元のお友達とのランチまでご一緒しちゃいました。
舞台挨拶、上映会、シンポジウムとあちこちいったよなぁと、懐かしむ監督。
松岡、舞台挨拶の時俺につられて泣いたよな?とか、
シネマクルーズのー収録を栄のオープンスペースで行ったことも、私がディレクターをした
映画祭のことも全部覚えてくださっていた。
いつもどこでもどんな人とでもキチンと向き合っている人なんです。
だから記憶力もいいのかも。
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公開中の今日子と修一の場合
奥田節たっぷりで丁寧に人が描かれています。
まったく違う人生を送っている南三陸出身の男と女の震災前、震災後を描いており、2人の再生のえいがなのです。
今日子には実の娘の安藤サクラ、修一は、その夫である柄本佑。
実生活の夫婦ですが、ラストにすれ違うだけでまったく絡みはありません。。
タスクくんは、最初にキャスティング、今日子役は他の女優にオファーをーかけていたようですが、NGとなり困っているところ、奧田家女子会議がはじまりサクラちやんが自ら手を上げたそう。
監督はとにかく南三陸の景色が変わらないうちに・・・・と焦っていたそうです。
日々変わっていく風景。
この風景をスクリーンに残したい、伝えたいという気持ちが家族に伝わったのでしょう。
長い散歩のしても数年かけて製作していますが、本作に関しては数ヶ月。
にしては、ほんとによく練り上げた脚本で、グイグイ引き込まれていく。
復興会議に参加して、その帰りにすぐに映画を撮ることを決めた監督。
次の日には技術チームのオファー、プロットがほぼ出来上がったというからすごい。
本作にはラーメンを食べるシーンが4回も登場します。
なぜ、ラーメン?と素朴な質問を投げて見たところ
「あれは確信犯だよ」
ラーメンは元気のバロメーターなんだよ。
脂っこく、すするーというのはー元気じゃないと食べられない。
飲んだ後にラーメンが食べたいと思う日は、俺は元気だなと
思うから。
とご自身の経験から、ラーメン登場となったのですw
取材時間、ナントまぁテレビなのに40分!
さらに終わって名残惜しく
15分。
そして、びっくりしたのは、
ミリオン座の外で送り出しをしようとしたら
柄本佑くんのお母さん、角替和枝さんがベンチに座っていたのです。
どうやら普通に映画を見に来たそう。
また、この日も監督の記憶にしっかり残った日になったのでした。
この映画、すごくいい。
とにかく人生に迷いがある方は、ぜひみて。
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