プッチーニの愛人

本日も雨のため新しいレインシューズでウキウキと試写室へ。

本日の映画は「プッチーニの愛人」
「トスカ」「ラ・ボエーム」などオペラで知られるイタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニ。(1858−1924)
舞台は1909年、イタリアのトスカーナ地方の湖畔。すでに作曲家として世界的に成功していたプッチーニは新たなオペラ「西部の娘」に取り組んでいて、作曲が行き詰まると湖上の酒場にいって気分転換。そしてまた作曲という繰り返す毎日。
ある日、事件が起きます。メイドとしてはたらいていた娘との関係を妻が疑い、彼女散々誹謗中傷しやがて哀しい結果に・・。 6943_img_1.jpg
これが物語の大筋ですが、この映画はほとんど、正確に言えば一言しかセリフがありません。
今の日本映画のように懇切丁寧な説明がないため、頭はフル回転でスクリーンガン見状態。
ワンシーン毎、頭の中できちんと理解し、登場人物の間柄を整頓しながらみるのです。
オープニングも音楽がなく、静かにはじまります。まず最初にどんな映画かを二行ぐらいで紹介。その後はナレーションや登場人物間でかわされる手紙の内容の文字、登場人物同士の関係や内心の中に起きている感情表現を読み取りながら、観賞していくのです。もちろんプッチーニですから、音楽はながれますが、それも作曲途中ということで断片的にプッチーニが演奏するのみ。この曲がのちに「西部の娘」というのはあとからプレスシートをみてしりましたが、なんだか重苦しい空気が流れる物語にはぴったりの不調和音がすごく効果的に使われていました。
終わった後は、相関図を見なおし、ライターのおなべちゃんとお茶をしながらおさらい会。
登場人物にない、「シビル」というのは誰?
妻は再婚?
トンデモ映画の時と違って、いい映画だからこそ真剣に確認し合うわたしたちw
独特のスタイルの作品に酔いしれた日でした。

7月16日伏見ミリオン座にて公開


今日みたいな雨の日は、脚の打撲がシクシクする。
接骨院にいったけど、やっぱり脚を休ませるのが一番かな。

おいしい映画祭

アーカイブ